ヨシモトミネさんを知ったのは「この会社は実在しません」からだった。その次に読んだ作品がこれだった。
背筋が凍った。鳥肌が立つほどゾクッとした。なのに、読み進めていくと少し切ないような、温かい気持ちになる。「が」、最後の最後まで私達の期待を裏切ってくれる(良い意味で!ですよ)。どう裏切っていくのか、それはぜひ読んで体感してほしいと思う。
次に読む作品を迷っているのなら、ぜひ 「この会社は実在しません」 をおすすめしたい。予想し得ない結末が待っている。
なんて、偉そうなレビューでした(ヨシモトミネさんごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい)
この作品、本当にクセになります。
とにかく強烈なのは、舞台となるショッピングモールの各所で登場する「怪異」の個性の強さです。
登場するホラー現象のアイデアが、どれを取っても非常にオリジナリティが高く、「次はどんなのが出てくるんだろう」と読み進めるごとにワクワクし、次の更新が来るのが楽しみでならなくなってきます。
ペットショップで売られているもの、本屋さんのポップ、コーヒーショップでの試飲サービスなど、誰もが見たことのある数々のものが、強烈な異常さを持って出現します。
まさに「センスの塊」と呼ぶしかないようなホラー小説で、魅了されること間違いなしです。
ここでしか読むことのできない、唯一無二な「ホラーの味わい」。是非とも、ご賞味いただきたい。