第292話

「パーティーでは特に問題はありませんでした。」




「そうか。




次の仕事だが...、」



まだ仕事が?

また、断れない仕事が出来たのだろうか。


今回のパーティーも付き合いとして出ない訳にはいかないものだった。



「須藤組に行って来い。」



その言葉を聞いて私は納得した。




「分かりました。いつですか?」




須藤組の頭は昔からお父様と仲が良い。


お父様は意外と知り合いとの関係を大切にしており、須藤組の頼みとなればほぼ断ることはないだろう。



普通なら知り合う事もないだろうが表にも裏にも顔が広いお父様は本職の人とも仲が良かったりする。




「9月だ。詳細はまた連絡する。」





「はい。」




須藤組...。



瑠樹の家だ。

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