第102話

「賢也(けんや)誠也(せいや)...。」




「さぁて、問題です!僕はどっちでしょうか〜?」




「えっ?えーー...っと。賢也?」




「はい、違いまーす。僕が賢也でーす。」




「えぇ。分かんないよぉ〜。」



ん?分かんないのか?

俺には、2人が全く違く見えるんだが...。




「お前ら、祐奈で遊ぶのはやめろ。

それに、お前が賢也だろーが!当たってても当たってなくても不正解にするくせにお前らはぁ...。」




「「げっ、哲斗(あきと)。」」




賑やかな奴らだな。


百嵐とは大分雰囲気が違う。




「それにしても、祐奈面食いモゴモゴっ!」



優菜は次は哲斗とかいう男の口を押さえる。




「哲斗まで!みんな余計なこと喋んない!」




仲良さそうなのに、何で逃げて来たんだ?







という具合に雅は何処までも鈍感であった。

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