第89話

「何が不満なんだ?俺は「そんなことより、私から言っておかなくちゃいけないことがあるの。」」




私はお兄ちゃんの声を遮る。




「...っ、なんだ?」




「私、百嵐の姫になったの。」




「っはぁ!?お前、あんなに姫にはなりたくないって。」




「それは鬼神の姫にはなりたくないってこと!」




「なっ、




...それで?」




「交流会だっけ?そのとき会うからよろしくねって今日は言いたかったの。」




「百嵐が言ってた姫はお前か...。まさか!その中に好きなやつがいるのか!?」




「私の好きな人は百嵐の人じゃないよ。」




私の好きな人は楪くんだもん。




「何だと?誰だ?祐奈会わせろ!」

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