第88話

優菜side



ついにこの時が...。




このカフェの、2番席って言ってたな。




あっ、いた。





「お兄ちゃん。」




「っ祐奈!」




お兄ちゃんはいきなり立ち上がって私に抱きついてきた。



周りにはいっぱい人がいるのに!




「ちょっと、離してお兄ちゃんっ!」




「あぁ、悪い。」




私はお兄ちゃんを座るように促すと私も席に座った。




「それで情報屋さんにまで頼んで何の用?」




「祐奈、戻ってきてくれ。みんなも心配してる。」




「私、高校生の間は絶対に帰らないから。」




この事はちゃんと釘を刺しとかないと。

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