第99話
優菜side
残るとは言ったものの、雅くんと2人きりなんてどうすれば...。
「優菜、座れば?」
いま、名前を呼んでくれた?
あんまり、呼ばれたこと無いから貴重だ〜。
「う、うん!」
何話そう...。
「兄貴、どんな奴なの。」
「ふぇっ?あ、あぁ!もう、ほんと自分勝手でね。あんなのが総長なんてよく皆認めてるなって思うよ。」
うわぁ、変な声出た。
「ふっ。緊張してんの?どーせ相手は兄貴なんだろ?」
あーーー!笑った!笑ったよ今!
っていうか、緊張してるのはそのことじゃなくて貴方にです!
「私は大丈夫!それより、こんな知らない場所に来た雅くんこそ緊張してない?」
「んー、平気。」
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