彼の唯一の女の子

第121話

雅side




「皆にお昼買ってきました。」




「はい、これは奏ね。」




「サンキュー蒼大。」




昼になり、優菜と蒼大がお昼を買ってきてくれた。


俺そんな食べないんだけど。




「はい、これはレオさんのです。



って、その傷どうしたんですか?」



お昼を配っている時、優菜がいきなり叫んだ。


そして、レオの手に触れた。






バシッ!






レオはその手を思いっきりはたいた。




「あっ、ごめんな、さい。」




「...俺、女の子に触られるの苦手なんだ。」




早口でそう言ったレオは足早に部屋を出て行った。




......あれはやばいかもしれない。



前にも言ったが、彼女がここにいるのは俺が仕向けたことだからな。




俺のせいでもある...。

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