第114話
優菜side
「雅くん...あの。」
私はもう一度ちゃんと告白するつもりだった。
それが早まっただけだ。
「ん?」
「私、雅くんのことが好きです!
これはちゃんと言っておきたくて...。」
告白ってこんなに勇気のいるものなんだ。
これまで、実は好きな人がいたこともあるけど告白なんて出来なかった。
それにはとっても大きな事情があるんだけど。
「あ、あぁ。それなんだけど...。」
やっぱり断られるよね。
私に好意を持っているように見えなかったし。
「今から言うこと、最上級機密事項だから。」
「へっ?最上級...?」
雅くん、何言い出しちゃうの?
「俺、実は。」
「実は?」
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