第64話
「雅、起きろ。」
「んん。」
ほんと、男にしとくの勿体無いくらい女顔の綺麗な顔してやがる。
「須藤?何でここに...。」
「お前探してたんだよ。奏がうるさいからな。」
「帰ろ。」
「レオ。いいのか?」
「ん。ちょっと頑張ってみる。」
「そうか。」
なんでレオだけ名前呼びなんだよ。
「おい。」
「何。」
「俺も名前で呼べ。」
「は?
...瑠樹?」
一瞬俺の名前知らないのかと思ったじゃねえか。
「あぁ、それでいい。」
俺は雅の頭に手を置くと立ち上がって、奏に電話をかけた。
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