第107話

「お前、表出ろや。」



どこのヤクザだ。




「お兄ちゃん、雅くんは百嵐じゃないんだから!」




「だから言ってるだろ!俺より強い奴じゃなきゃ認めない。ほら、行くぞ。」




「っちょっと...はぁ。」




俺は鬼神総長、祐大に腕を引かれ部屋の外へと連れて行かれた。







ザワザワザワ



外には百嵐のメンバーが沢山いるため、俺たちに大勢の視線が注がれる。




「歯、食い縛れ。」




勘弁してくれ。




「祐大、いい加減にしろよ。」




「「そうそう。一般人に手出すようなものだよ。」」




鬼神の幹部たちがそう声をかけるが意味をなさない。




「なんで俺が殴られなくちゃいけないんですか?」

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