第106話

「おい!!!そこの男!!!」




いきなり、優菜の兄が立ち上がった。




「「うるさいよ。祐大。」」




「どんなに顔が綺麗だからって、俺より弱いやつなんて認めないからなっ!」




なんの話だよ。




「お兄ちゃん、ほんとにやめてっ!」




「うるさい!双子は手懐けたつもりだろうが俺はそうはいかないからなっ!!!」




優菜が静かにさせようとしたが、無理なようだ。




「祐大、静かにしろ。」




瑠樹の低い声が響いた。


名前で呼び合う仲なんだな。




「瑠樹、悪いね。うちのが...。」




(鬼神の副総長らしい)哲斗が言った。

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