第111話

「今日は、うちのが迷惑かけて本当に済まなかった!」




哲斗が謝る傍ら裕大は全く反省していないかのように、そっぽを向いていた。




「いや、良い情報貰ったからな。」




瑠樹が不敵に笑う。



雅、後で質問攻めだな。




「雅〜、僕がどっちだか分かる?」




「あ?誠也だろ。」




雅の機嫌がすこぶる悪い。


双子、よくこんな雅に話しかけられんな...。




「「僕たちのこと見分けられるの?」」




「全然違うだろ。」




「「今度、絶対雅に会いに来る!」」




相当、双子に気に入られたな。




「楪 雅くん。ただものじゃないね。」




哲斗が感心しながら言った。




ほんと、雅何者だよ。

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