第79話

「優菜ー!」




「奏くん。」




「どうだった?結果は。」




「私は全然ダメダメだよ〜。」




奏と俺はこの前のテスト結果がやっと出て廊下の張り出しを見に来た。



優菜も見に来たみたいだ。



「俺もだ!でも、雅のおかげで赤点は逃れたぞっ!」




「えっ?...楪くんに勉強教わったの?」




「そうだぞ!勉強会してたのは優菜が来る前だったから知らないか〜。雅めっちゃ頭いいんだからな。」




「じゃあ、ランキング上の方に乗ってるかも。見に行こう!私なんて無縁だから、そっちの方見てなくて。」




「おう!」








「うーん、人が多くて見えない。きゃっ!」




人が多くて優菜が俺の方に倒れこんできた。



俺は支えるために彼女の肩を掴んだ。




「大丈夫か?」




「へっ?ゆ、ゆ楪くん!?」




動揺しすぎ。

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