第70話

優菜side




「でも、面倒だって思ったって、ひっく、ことですよね。」




「俺には色々やることあるし、そんなに構ってらんない。」




やっぱりそうなんだ!

私なんて迷惑なだけだよね。




私はその言葉を聞いてその場にしゃがみ込んでさらに泣きじゃくった。




ほんと、面倒な女。




それでも涙は止まらない。




「はぁ。」




朱雀さんは私の頭上で溜め息をつく。




「ごめ、んなさ、ううっ、い。」




「あんたはどうしたい訳?」




「えっ?」




目の前を見ると私の前にしゃがみ込んだ朱雀さんがいた。

未だに口元しか見えないけど。




「また...、会い、たい、です。」




「...。」




うわっ、何言ってんだろ私。




朱雀さん、無言だし。

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