ホワイトカプセル・サテライト あとがき

ホワイトカプセル・サテライト あとがき

「ホワイトカプセル・サテライト」は2022年に書いた作品です。

 この作品は当時の色々な感情がこれでもかというくらいに詰まっていますね。

 元々、4人のキャラクター独自の主観で話を書きたいと思っていましたが、当時の心境的に全員を1つの話に入れてしまおうと考えました。

 

 ただそうなると、4人の共通点がないんですよね。

 根本的には住んでいる場所が東京というくらいでそれ以外の共通点がないのです。 

 

 そこで彼らを結ぶ要素として、チャットアプリとして「ホワイトカプセル・サテライト」を作りました。

 また、匿名のチャットアプリとした事で物語の幅がグッと広がりました。

 チャット内での会話を展開しつつ、それぞれの日常も描き、そこで問題が発生する。

 それが基本コンセプトとして、それを別のチャットメンバーが助ける。

 そんな話にしたかったです。

 

 また、この話で初めて群像劇を書いてみました。

 いつも読んでいる側だったので、特に感じなかったのですが、いざ書いてみると、こんなに大変な作業とは知りませんでした。

 何度も章を往復して整合性を取れるように苦労しました。

 機会があればまた書いてみたいですけど、どうかな。


 また、上述で問題を別のチャットメンバーが助けると書きましたが、1人だけ例外がいます。それは3章で登場する彼です。

 当初のプロットでは2章の彼女が助ける予定でした。

 ですが、いざ書いてみると無理だろうという結論に至りました。


 4人はそれぞれ悩みや問題を抱えていますが、3章の彼の問題だけは、ちょっと問題が深すぎましたね

 よって彼の問題を解決にするには、新たなキャラクターを1人用意するしかありませんでした。

 そこで白羽の矢が立ったのが、2章の彼女の友人です。 

 彼女は、3章の彼を助ける事が出来ました。

 書いていて、一時はどうなる事かと思いましたが、どうにかなって良かったです。

 彼女は正確には、アプリの外側にいた人間なので、助けてしまうと当初のコンセプトから外れてしまいますが、まぁ、それも物語っぽくていいかなと。


 こうして様々な問題が発生しましたが、ようやく解決出来ました。

 

 久しぶりの長期連載でしたが、完成出来て良かったです。

 ココまで読んでいただき、ありがとうございました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ホワイトカプセル・サテライト 綾沢 深乃 @ayasawa0427

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画