呪賦ナイル　YA

呪術が発展した世界、そこには多くの呪いと妖魔が存在する。
極東の諸島国家にある大和皇国。大和皇国の旧家である賀茂家の発案のもと、呪術をより発展させるために、海洋領域の保全とともにある島土台として人工島に変え、呪術研究都市【天谷】が建設された。
一方で、賀茂家は【天谷】の建設のために、邸宅や土地、権益さえも売払って私財を投入したため、没落することとなった。
長い月日が流れ、賀茂家の当主が代替わりし、その長男である忠陽は、中学三年生の冬に別居中の父親から呪術研究都市【天谷】に呼び出される。
父親のもとを訪れ、中学校を卒業した後に研究都市にある有名校である翼志館高校に入学するようにと言い渡された。
忠陽は呪術の才能が無いことを理由に断ろうとしたが、父親の言葉に後押しされ、入学を決意する。
翼志館高…続きを読む