概要
大手スーパー・ソレイユマートに入社した瓜生菜々子(うりゅうななこ)は、希望外の青果部門に配属され、毎日嫌々仕事をしていた。
二年次を前に、直属の上司がバイヤーに抜擢され、後任として女性主任・唐島梓(からしまあずさ)がやってきた。
会社の若きエース唐島主任とお荷物社員の菜々子。最初はお互い不満を持っていたふたりだが……。
野菜と果物を扱う青果部門。
季節や世界情勢、人々の暮らしに直結する青果の仕事を通して、女性社員ふたりが心を通わせ、成長していく物語。
毎日21時更新予定(完結しました)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!香り高く、時々苦く、やっぱり甘く
やる気ゼロの新人が、プロフェッショナリズムに目覚めていく痛快無比な傑作。
スーパーの青果売場という舞台は、ありそうでなかった題材ではなかろうか。私自身、本作を読んで全く知らなかった食材をいくつか知ることができた。また、商品の発注から仕分け・販売といった流れが物語の面白さを損なわない形で理路整然と説明されている。
およそ仕事なるものは、光もあれば影もある。いいことづくめなはずがない。しかし、だからといってふて腐れていいことでもない。
主人公は、そんな当たり前なことを一つ一つ積み上げ成長していく。世の中まだ捨てたものではないなと思うし、他の読者とともに応援したくもなる。
なによ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!とても面白い! スーパーの青果部門で働く社員の奮闘!
読めばなんだかやる気が出て来る、これはそんな作品です。
希望外の青果部門に配属されたこともあり、イマイチな仕事ぶりだった主人公の瓜生奈々子が、新しい女性上司の元で成長し変わっていくというお話。
ただぼんやり仕事をしていたのでは分からない、仕事の本当の面白さに奈々子は気付き、やる気を出していきます。
嫌な人物や、他社との争いなんかもあって、本当に面白いです。
そして、読み終わった時はとってもすっきりした気分になれますよ!
これを読んで、私は青果部門にとても興味が湧きました。
青果部門で働きたいと思ってしまうほど魅力的で、読者にそんな風に感じさせることが出来る作者の執筆力は本当に凄いです!…続きを読む - ★★★ Excellent!!!自分も青果で働きます!思わずそう言いたくなる、お仕事✕成長の激熱ドラマ
スーパーの青果部門に勤める瓜生は、やる気ゼロのダメ社員。しかし、新しい主任である唐島から様々なことを学び、経験し、少しずつ成長していく。
スーパーや食品売場に行ったことがないという人間はいないと思います。でも、身近なお仕事すぎて、その裏側を想像したことはなかった、という方は多いのではないでしょうか。
こちらの作品では、青果部門のお仕事内容だけでなく、やりがいや面白さ、奥深さ等も語られており、読者は瓜生さんを通してそれらを知ることができます。
それは単に知識というより、体験に近いものであったと感じました。瓜生さんに心をのせて読み進めることで、彼女と共に青果の面白さに目覚め、成功体験に嬉しくな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!旬の野菜とフルーツがひしめく戦場を駆け抜けろ!
やる気なし、期待なし。おまけに、朝が早くて残業も多い青果部門。希望外の配属になってしまった入社一年目の瓜生菜々子は、いかにも青果向きな名前でした。
人事異動につき、新しく菜々子の上司になったのは唐島梓。華々しい経歴と、難関の野菜ソムリエプロの資格を持った唐島主任は、かなり手厳しい人でした。
毒舌な有能×ポンコツの凸凹バディが好きな読者にしてみれば、最高の組み合わせだと思います。
鬼のような唐島主任ですが、部下育成の目は本物だったり、プライベートの素顔にきゅんとさせられたりします。水と油並みに相性の悪い二人の行く末を、個性豊かな食材に魅了されながら見届けてください! - ★★★ Excellent!!!読めばあなたの野菜と果物を見る目が変わるかも
舞台は大手スーパー、ショッピングモールに入る大型旗艦店。
花形の青果部門に配属されたのに、瓜生菜々子(うりゅうななこ)はやる気がない。
何故なら自分が希望したダイニング用品部門ではなかったから。
ところが異動でデキる女主任、唐島梓がやって来たことで瓜生菜々子の運命の歯車が回り始めます。
私は小売業界の事は全く知りませんが、毎話興味深く拝読しています。
こちらの作品は食材、商材としての青果の魅力を存分に語ってくれています。
また珍しいものが出てきたりもするので、そういう所も楽しみにしています。
そして物語は女性が仕事をしていく上での葛藤や、理不尽な出来事も勃発してダイナミックに展開していき…続きを読む