やる気ゼロの新人が、プロフェッショナリズムに目覚めていく痛快無比な傑作。
スーパーの青果売場という舞台は、ありそうでなかった題材ではなかろうか。私自身、本作を読んで全く知らなかった食材をいくつか知ることができた。また、商品の発注から仕分け・販売といった流れが物語の面白さを損なわない形で理路整然と説明されている。
およそ仕事なるものは、光もあれば影もある。いいことづくめなはずがない。しかし、だからといってふて腐れていいことでもない。
主人公は、そんな当たり前なことを一つ一つ積み上げ成長していく。世の中まだ捨てたものではないなと思うし、他の読者とともに応援したくもなる。
なにより本作は、賑やかでいきいきした商いをあますところなく体現している。これほどの充実した読後感はめったに味わえないだろう。
必読本作。
読めばなんだかやる気が出て来る、これはそんな作品です。
希望外の青果部門に配属されたこともあり、イマイチな仕事ぶりだった主人公の瓜生奈々子が、新しい女性上司の元で成長し変わっていくというお話。
ただぼんやり仕事をしていたのでは分からない、仕事の本当の面白さに奈々子は気付き、やる気を出していきます。
嫌な人物や、他社との争いなんかもあって、本当に面白いです。
そして、読み終わった時はとってもすっきりした気分になれますよ!
これを読んで、私は青果部門にとても興味が湧きました。
青果部門で働きたいと思ってしまうほど魅力的で、読者にそんな風に感じさせることが出来る作者の執筆力は本当に凄いです!
今、仕事でちょっとやる気をなくしているような人には、特に読んでみて欲しいと思う作品です。
読めば仕事を面白く感じる事が出来るようになる、そんなヒントを与えてくれるかもしれません。
是非、読んでみてください!
スーパーの青果部門に勤める瓜生は、やる気ゼロのダメ社員。しかし、新しい主任である唐島から様々なことを学び、経験し、少しずつ成長していく。
スーパーや食品売場に行ったことがないという人間はいないと思います。でも、身近なお仕事すぎて、その裏側を想像したことはなかった、という方は多いのではないでしょうか。
こちらの作品では、青果部門のお仕事内容だけでなく、やりがいや面白さ、奥深さ等も語られており、読者は瓜生さんを通してそれらを知ることができます。
それは単に知識というより、体験に近いものであったと感じました。瓜生さんに心をのせて読み進めることで、彼女と共に青果の面白さに目覚め、成功体験に嬉しくなり、逆境を乗り越えた時には一緒になってガッツポーズをしている自分がいました。
お仕事モノとして好奇心を掻き立てられると同時に、読者が自分の経験を重ねられるのも、身近なお仕事を題材にしているからこその魅力ではないでしょうか。飲食店やレジ、その他の職も、スーパーでの多岐にわたる業務とはきっとどこかしらかぶるところがあって、「わかる」となれるのではないかと思います。また、普段訪れている施設が舞台なので、知らないことであっても想像がしやすいです。客目線で今まで何気なく見ていた店員さんの動きやお店の工夫に気付き、作中とリアルとを結び付けることが出来ると思います。
登場人物たちに親しみを持てるのも、こちらの作品の魅力です。キャラたちに心を寄せられるからこそ、起伏に富んだストーリーに熱くなることができ、瓜生さんたちの成長や活躍に輝きを感じることが出来ます。
作中ではどんなドラマが描かれるのか。そこは是非、ご自身の目でお確かめください!
お仕事以外にも魅力満載なストーリー&構成ですよ!
実写ドラマを見ているような感覚で、どきどきワクワクできる作品です。
やる気なし、期待なし。おまけに、朝が早くて残業も多い青果部門。希望外の配属になってしまった入社一年目の瓜生菜々子は、いかにも青果向きな名前でした。
人事異動につき、新しく菜々子の上司になったのは唐島梓。華々しい経歴と、難関の野菜ソムリエプロの資格を持った唐島主任は、かなり手厳しい人でした。
毒舌な有能×ポンコツの凸凹バディが好きな読者にしてみれば、最高の組み合わせだと思います。
鬼のような唐島主任ですが、部下育成の目は本物だったり、プライベートの素顔にきゅんとさせられたりします。水と油並みに相性の悪い二人の行く末を、個性豊かな食材に魅了されながら見届けてください!
舞台は大手スーパー、ショッピングモールに入る大型旗艦店。
花形の青果部門に配属されたのに、瓜生菜々子(うりゅうななこ)はやる気がない。
何故なら自分が希望したダイニング用品部門ではなかったから。
ところが異動でデキる女主任、唐島梓がやって来たことで瓜生菜々子の運命の歯車が回り始めます。
私は小売業界の事は全く知りませんが、毎話興味深く拝読しています。
こちらの作品は食材、商材としての青果の魅力を存分に語ってくれています。
また珍しいものが出てきたりもするので、そういう所も楽しみにしています。
そして物語は女性が仕事をしていく上での葛藤や、理不尽な出来事も勃発してダイナミックに展開していきます。
その中で、瓜生菜々子の仕事に対する意識の変化も見所のひとつです。
野菜や果物は家庭料理であれ外食であれ、ほぼ毎日食べ日々の生活の中に身近にあるもの。
その身近なものを彼女達はどう売っていくのか。
是非ともその手腕にご注目ください。