【平成十六年(2004年)春~初夏】


【平成十六年(2004年)春】


 ウルトラクリークを父に持つ繁殖牝馬のランカヴェニスと、リアルフダイの直仔であるランカリアリティという組み合わせは、まさに爛柯牧場的な配合となる。生まれてきた牝馬に、美冬が光を感じてくれたのはよろこばしいことだった。


 この馬自身の競走生活に加えて、引退後の繁殖牝馬として期待できるのももちろんだが、この配合でそこそこの馬が出る場合もあると判明したのは大きい。


 父系がロベルト系ではあるものの、世代を経て潮流から外れ気味な配合なだけに、繁殖牝馬に上がった後には、サンデーサイレント系やキングリンボー系といった主流馬との配合も考えられる。その方向性で固定する必要もないが、選択肢の一つとして考えていくとしよう。


 そして、ライブラマウント産駒の牡馬も、美冬から光あり判定が出た。ライブラマントは、昨年で種牡馬から引退したそうで、いわゆるラストクロップ扱いとなる。90年代半ばにダートの交流路線で活躍したこの種牡馬は、活躍馬も出るはずなのだが、やはりダート馬の需要はあまりないということなのか。


 ダートでの自前種牡馬確保はあまり考えていなかったが、活躍度合いによっては考えてもいいのかもしれない。


 ソッカーボーイを父に持つランカナデシコにメグロマックイーンを配合した初仔は、元気な牡馬となった。


 残念ながら見所あり判定は出なかったが、体つきからダートもこなせると予想されるとのことだ。丈夫そうだし、買ってくれる馬主さんを探すとしよう。


 さて、種付け方針なのだが……、芝の長距離については方向性が定まりつつあったが、ダートはあまり固められていない。


 天元のじっちゃん時代には、ノーザンダンサー系のパックリージェントや、ニジンスキー系のロシアンルーブル、ナスルーラ系のメルジョージといった種牡馬らを主につけていた。


 繁殖牝馬としては、リボー系のレアミロード、ミスタープロスペクター系のキンググロリアス、ジェードロバリーといった馬の娘たちが主力で、他ではエルバジェ系のアイアンカチドキ、ケーレッド系のバロネスアップ、オーエンテューダー系のホスピタリティー、ネヴァーベンド系のグレイテストローマン、ナスルーラ系のケイトウニセイといったダートでの活躍馬の産駒も含まれており、ダートの歴史が詰まっている状態だった。


 現状では、パックリージェントらの産駒も繁殖入りして構成されているダート系牝馬群に、新たにニジンスキー系のメイユウオペラ、リファール系のライブラマウント辺りをつけ始めていた。ただ、ライブラマントは引退してしまったので、別の種牡馬を探したいところとなる。


 これまでの流れで、地方競馬でそこそこ走り、既存馬主さんたちに満足してもらえる馬作りは実現できている。ただ、もちろん強い馬を提供できればその方がいい。


「というわけで、健司さん、隆さん、ご意見を頂きたく。今年から種牡馬入りした、サンデーサイレント系のダートの大物、プラチナアリュールをつけまくれば、強化は進むと思うんだけど……」


 若番頭と年輩番頭に話を向けると、応じたのは年長者の方だった。


「価格も初年度で受胎確認200万円と、サンデーサイレントほどではありませんしな。ただ、地方馬主向けですと、やはり高額ではあります」


「けどさ、智樹はサンデーサイレント系は忌避しているんじゃなかったのか?」


 若番頭の言葉に、棘は感じられない。俺はゆっくりと首を振った。


「いや、芝の長距離を目指すのなら、本来的に長距離血統ではないサンデー系とは別の選択肢があるというだけで、つけたくないわけでもないんだ。ただ、多様性は確保しておいた方がいいとも思う」


 やや考え込むように、年長の方の番頭役が応じてくれた。


「短距離路線に手を出すのなら、サザンヴィグラスがよさそうですが、やはり中距離からクラシックを狙うのですよね」


「そこは……、できればそうしたい。ダートで強化していく血統が、やがて芝馬との絡みも出るかもしれないし」


 短距離は、資金効率的には魅力的な分野だし、短距離血統も長距離ほどではないにしても軽んじられる傾向があることから、保全しつつ強者の血を入れていくやり方も考えられる。ただ、なんというか、ときめきが感じられないのも正直なところだった。


 若い方の番頭役が、うんうんと頷いた。


「まあ、短距離を否定するわけじゃないが、やっぱり気分が出ないよな。……ブライアンズタイムスは、芝向きで人気だしなあ。ソッカーボーイ、ウルトラクリーク、メグロマックイーンは、ダートの馬が出る確率は低いだろうし。いっそ、カイトウテイオーでもつけるか?」


「カイトウテイオー?」


「確か、産駒が今度の群馬記念に出走意向を示してたぞ」


「テイオー産駒……、群馬記念……。そうか、パワフルブラッドか。死神なんてネタにされてたな」


「死神だって?」


「いや、こっちの話だ」


 勝った重賞レースが無くなったり、重賞を勝った競馬場……、上山競馬場と高崎競馬場が廃止されたり、先着された馬がその後未勝利になったりならなかったり、みたいな話で、その馬は冗談の範疇にしてもそんなあだ名をつけられていたのだった。もっとも、この世界線では、高崎は廃止されない……と思いたい。


「いいかもな、ダート向けとしてのカイトウテイオー」


「待ってください。これまで、種付け候補に上がっていなかったのでは?」


「芝路線で、中距離からクラシック向きの馬に出たら、サンデーサイレント旋風の中ではどうにもならないと思っていたんです。ダート向き牝馬をつけるのなら、また話は変わります」


 パワフルブラッドは、芝のGⅢ勝ちこそあるが、勝ち上がりのほとんどがダートで、GIも今からは未来の話となるが、船橋での交流戦を制することになりそうだ。実例があるからには、試してみてもよいだろう。


「メイユウオペラは引き続きつけるとして、他にダートも走れそうな有力種牡馬はいるかな?」


「未検討の新種牡馬で、めぼしいのはどれも人気ですねえ。自身がダートも走ったラムデジタルに、芝馬ですと、ジャングルポッケや、ヤマノギムレットなんかが思い浮かびますが」


「ラムデジタルは、250万か。芝も走っただけにそこそこの種付け料だなあ。ジャングルポッケや、ヤマノギムレットなんかも、芝の主流で走った馬は人気で、やっぱり高くなるんだなあ。そのあたりは、エルコンドルパサの忘れ形見も含めて、繁殖入りした牝馬を狙っていこうか」


 エルコンドルパサは、残念ながら2002年に病没している。


「じゃあ、さっそくカイトウテイオーについて、うちの牝馬との配合を検討してみるよ。よさそうなら、ダート向け候補として、馬主さんたちの意向を聞き取らないと」


「頼むよ」


 ここで馬主さんたちが前向きな姿勢を示したからって、生まれた産駒を押し付けたりはしないが、需要の有無は探っておく必要はある。


 カイトウテイオーは、元時代の記憶では後継種牡馬を残せていなかった。俺自身、芝専門の中距離~クラシックディスタンスの馬だと思いこんでいたので、サンデー系ともろにぶつかる状態となっては、生き残る目はないと考えていた。けれど、ダートに活路と、というのはまったくの盲点だった。


 ……まあ、そうは言いつつ、ダート系の牝馬をつけたところで、うまいことダート向きに出るとは限らないのが馬産だけに、期待しすぎず見守っていくとしよう。


 そこで、番頭役からご意見番にクラスチェンジしつつある健司さんが問いを投げてきた。


「ところで、ブライアンズタイムス系なら、栃木の英雄ブライアンズロマネは検討しないのですか? 人気血統でも、世代を経ていれば影響もそこまでにはならないと思いますが」


「この時期にブライアンズタイムス系の血統を導入するのなら、活躍中のタイムパラドクスかなあ、と考えていまして。要望があれば、もちろんよいと思います」


「ちょっと当たってみます」


 現段階で、爛柯牧場は地方で長く活躍する馬を送り出す、歴史ある零細牧場とみなされている。強い馬を出せるようになって、それが認知されるまでには長い時間がかかると考えると、ご当地馬を重視していくという視点もありだった。


「そーいや、ファイトエンブレムは、苦労しているみたいだなあ」


 西秋父子の息子の方である隆の声には、どこか揶揄するような響きがある。サンデーサイレント系の大成功を踏まえた譜代グループは、サンデー後の世界を切り拓くための自前種牡馬として期待していたファイナルスィープ、エルコンドルパサを相次いで失っている。そこで鳴り物入りで導入されたのが、ケンタッキーダービーとプリークネスステークスを制したファイトエンブレムである。


 アメリカを席巻しているミスタープロスペクター系の大物種牡馬として前年に導入されたのだが、種付けに非常に苦労する性質を持つらしい。具体的には、好みの牝馬以外への種付けを拒否するらしく、初年度となる去年は7頭にしか種付けできなかったらしい。


「今年は、当て馬ならぬ当て肌馬を準備して、順調だったんじゃ?」


 父親の問いを、隆がしたり顔で否定する。


「それがどうも、好みの馬と違う馬に種付けされてると気づいたらしくて、より拒否が強くなってきたとか。まあ、何にでもつけるより、好感が持てなくもないんだが」


「好みはどんな馬なんだっけ?」


「小柄で栗毛で、流星とかがない、無地の子がいいらしいぞ」


「ほほう」


 とはいえ、アメリカのダートで活躍したファイトエンブレムも、譜代は芝での活躍を想定しているはずだ。それを踏まえると、爛柯牧場としては関わる未来はなさそうだった。


 十年単位でのこの先のダートの主流は、芝と同様にサンデーサイレント系、キングマンボ系、ブライアンズタイムス系が中心となっていく。ダート馬を作ろうとして、というよりは、芝の強者を作ろうとして、たまたまダート向きに出る馬が活躍する、といった流れも踏まえてのことなのだろう。


 そして、ダートを狙っていく生産者は、芝の長距離を狙う爛柯牧場のような絶滅危惧種とは異なり、一定数存在する。ただ、成功した場合でも芝ほどのリターンはないため、主流血統のダート向き種牡馬の種付け料は、そこまでは高騰しないのが実状だった。


 高額なのは、隠れたダート系大種牡馬のイフリートや、引き続き人気のフォーティーナインに、日本のダート界でものすごい競争能力を示したクロフネライコウ辺りとなる。クロフネライコウは、その能力を引き継いでくれれば魅惑的なのだが、前世知識では芝の短距離馬に寄るはずで、導入するとしても種付け料が落ち着いてからがよいだろう。


 サンデーサイレント系のプラチナアリュールを見送ったとして、前世通りに推移すれば、2010年代にはキングマンボ系のバーミリオン、サンデー系のフジミラクルからのロノヒキリ、ブライアンズタイムス直仔のフォルティッシモといったあたりが活躍して種牡馬入りする。


 そう考えると、種付け料次第ではプラチナアリュールをある程度導入するのもありなのかもしれない。ダート血統を伸ばしつつ、主流系統を組み合わせていく形も検討していくとしよう。




 地方競馬界では、ハルウララカの人気が加熱している。NHKのニュースでも出走が取り上げられるくらいだから、人気ぶりもわかるというものである。


 高崎競馬、宇都宮競馬はなんとか存続している。この秋にもSPAT4でのネット投票に相乗りさせてもらえる方向で動いており、そこに望みを繋いでいる状態だった。


 高崎競馬では、生き残り策の一環として、上田競馬に続いての薄暮開催が試行されている。既存のファンにとっては、抵抗のある試みかもしれないが、そこはスタートを早めにすることで勘弁してもらうしかないだろう。


 首都圏競馬として連携している南関東では、大井競馬、川崎競馬の二場がナイター中心で、浦和競馬が昼間開催を維持する形で、概ね土日以外を三場で順繰りに回している状態となっている。


 北関東と上田の三場でも日程調整はしているが、上田が週末に移行しているため、高崎と宇都宮は休みの週を入れながら交互に開催している状況だった。今回の薄暮開催のトライアルで支障がなければ、昼間開催の浦和の裏に薄暮の高崎を配し、宇都宮はナイター場の昼間に、という棲み分けを目指す形となりそうだ。


 南関東との連携は順調で、発売窓口は限られるにしても、場外の相互発売が行われることになった。


 土日は中央と上田競馬で、平日は基本的に南関東が三週間に一度のペースでのローテーションなので、場外発売は休みなく連日、という形となる。いつ来ても馬券が買える、競馬ができるというのは、一部の層には安心感を与えているようでもあった。


 上田競馬組合では市役所側と協議を重ね、ナイター設備の導入と、直線コース設置の計画を進めている。


 段階的な実施も含めての検討だが、そこまで話が進んだのは、中央の場外馬券場の集客によって、馬券の発売が上向く傾向が見られるためだった。


 その増加幅は、決して赤字を解消できるほどの規模ではないが、週末に活動する中央競馬ファンを少しでも呼び込めれば、との皮算用は一定の説得力を持っているようだ。


 上田競馬と高崎、宇都宮の連携も進んでいる。三歳馬の三冠路線は、上田と北関東で分ける形を取っているが、二歳戦でそれぞれ牡牝のナンバーワン決定戦を時期をずらして設置し、三冠的な意味合いを持たせつつ、年末に川崎で開催される全日本二歳優駿へと繋がる流れを作ったり、古馬のクラシックディスタンスの最高位に位置する競争を高崎記念、宇都宮記念、上田記念としたり、その他にも夏の短距離シリーズ、マイルシリーズなども設定している。


 上田競馬で三月頭に設定しているブリーダーズカップ的な重賞祭りを、高崎では五月五日に、宇都宮は七夕時期にそれぞれ開催する計画も進んでいた。


 また、年末年始はがっつり休む上田に対して、高崎が年末開催、宇都宮が年始開催と、ここも棲み分けを図る形となっていた。上田も、場外としては限定的に稼働する状態になる。


 ただ、抜本的な赤字解消策は、ネット投票による全国からの投票呼び込みを待つしかない。そのために、いろは馬が各場の馬柱を提供できる態勢の構築を進めている。ヤスさんは、創始会から分離した企業グループの全体統括もしつつ、記者としてもフル稼働状態にあった。



【平成十六年(2004年)初夏】


 静内での育成は、春待先輩のチームに委託する形を継続していた。生産牧場だった家業を組み替えて、法人化する形が進められている。一部は乗り運動コースとしての利用も検討されていた牧場跡地は、全面的な農地への転換を目指しているとのことで、乗り手の派遣業的な状態になりそうだ。


 育成対象となる爛柯牧場生産の二歳馬では、マチカゼタンホイザ産駒のタンホイザーゲートが素直な性格でスタッフの人気を博していた。


 タンホイザーゲートは、上田競馬の朱雀野厩舎への入厩が内定している。となれば、春待先輩らが手塩にかけた馬に、嵐山先輩が跨る場面が来るかもしれない。


 タンホイザーゲートには、種牡馬入りを視野に箔付けをしたいところだが、騎手起用の方針はどうするべきだろうか。ヤマアラシ先輩の純粋な騎乗技術は高いレベルにありそうだが、判断力だけでなく、駆け引きを繰り広げる胆力がなければ、馬の力を引き出すことはできない。そこはまあ、ザクくん……、朱雀野先生に任せるとしようか。


メイユウオペラ産駒の見所あり牝馬は、代替わりしたばかりの馬主さんが買っていってくれた。命名はルンルンオペレッタ……で、ルンルンは冠名である。楽しげで好ましい。


 ステディゴールド産駒の一歳牝馬二頭も馴致が進んでいる。この二頭には、早期の……、本来なら競争生活が本格化する三歳になったばかりでの引退、繁殖入りをしてもらおうと考えている。配合相手の事情があるためだが……、調教師サイドの理解は得られるだろうか。これまで依頼してきた調教師が、加齢のためか体調を崩しがちというのもあって、検討していかなくては。




 そして、競馬法が改正されようとしている。競馬業務の民間委託が可能になるのと、地方競馬の改善含みの連携のために限定されるにしても、中央競馬会による資金供給の道が開かれる、というのが大きな注目点だが、世間的には馬券の種類の増加や、控除率の弾力性、二十歳以上の学生の馬券購入禁止解除、といったあたりが話題になっている。


 民間委託の枠組みを使ってのネット投票への動きが、この改正に応じて本格化するはずだ。SPAT4は、主催者が発売するので意味合いが違うのだが、両方の道筋が開いていくのが前世での俺の知るところとなる。


 この競馬法改正は、元々は地方競馬の復興を目指していたのが、いわゆる小泉改革の流れの中で、地方に任せるという名分での切り捨てとなった、なんて評価が行われていた記憶がある。実際、この時期の地方競馬はどん底状態にあり、次々と廃止されていく状況だった。


 ただ、以降の復活の道筋を知る俺からすれば、ここで自立を求められたことで、ネット投票への移行や開催調整などで踏ん切りがついた面もあったように思える。


 なんにしても、ネット投票への夢をちらつかせて、上田、高崎、宇都宮の生存の道を探るのが俺のミッションとなっている。その結果、上田、高崎の二場までが残れば……、いや、上田競馬が残るだけでも大成功だと言えるだろう。


 


 6月、近鉄バッファローズとオリックスブルーウェーブの合併構想が報じられた。十二球団だったプロ野球が十一球団になることで、もう一組の合併を実現させて、十球団による一リーグ化を目指す動きが本格化する。パ・リーグ各球団の経営難が発端だったとされるが、実際はどうだったのだろうか。


 ここでリビングドアが近鉄球団の買収に名乗りを上げ、「たかが選手が」発言も飛び出し、読売球団のパ・リーグ移籍の動きも出て、日本プロ野球で初めてのストライキによる試合中止の流れとなる。


 大騒ぎではあるが、交流戦が導入され、天楽が球団を設立して収束に向かうのが史実である。令和に入る頃には、多くのチームが地域に根差して、また、ネット視聴の時代に入ったためもあってか、繁栄の時代を迎えることになる。


 競馬と同様に、プロ野球も変わり目の時期だったと言えるのかもしれない。


 俺にとっては、リビングドア株の売り時という合図でもあり、無事に利益を確定させることができた。まあ、潤ったのは俺個人の財布ではなくて、ひふみ企画と法人としての爛柯牧場の帳簿上なのだが。


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