概要
遺伝子や蛋白質の解析技術は進み、現在では遺伝子を組み換え新しい・・・。
世界でもトップレベルの科学者であるオオサワ、その下で働く3人の研究員、それぞれが胸の内に願望を秘め、それぞれの思いがオオサワの欲望に操られる現代の医学の進歩と、その裏で矛盾する正義。研究とは何か、生命とは何か、真理とは何かを問う問題作(自分で言うな!)になれば良いかなぁ。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!難しいです!でも惹き込まれていく面白さがたまらない。
命を救うということ。それが医療の最終目標であるとすれば、「どんなことをしても」と医師や研究者たちは思うのかもしれない。勿論、親も子も親族皆、「助かるのであれば、どんなことをしても」と思っている。
けれど、「どんなことをしても」いいわけではない。人間として、超えてはならない一線。倫理を取るか、欲求を取るか。研究者は悩む。
悩み、立ち止まり、それは「追究すべきことではない」と冷静になる研究者たちの傍らで、「私情」が絡んでくると、その事情は変わってくるのかもしれない。
それは「間違っている」ことで、「あってはならない」ことで、「許されない」こと。
そんな、怖い世界のお話ですが、沢山考えさせら…続きを読む - ★★★ Excellent!!!生涯健康。それは人類の望みではなく、業なのかもしれない。
主人公は医療系の研究所に所属し、日夜研究に励んでいた。そこには優秀な研究員が顔をそろえ、切磋琢磨し、病気と闘っている。目指すは人間の不治の病の克服。各々が各分野のエキスパートだ。
そんな研究づくめの日々の中、主人公はある研究員のバーベキューに参加する。その研究員はその筋の研究員としては名が知られた優秀な研究員だった。バーベキューに若い美人な奥さんと、目に入れても痛くない愛娘。そして愛犬も参加し、開放的な時間を過ごす。
しかしその後、研究室で異変は起こる。研究室の奥に鍵のかかった別の部屋が作られ、監視カメラも付かないと言う。そして、その部屋に不用意に足を踏み入れた主人公の「土産友達」の研…続きを読む