食事は体の資本だが、調理に時間はかけたくない。
一番は大量の野菜をスープにすること。
作ったものを三つに分けて、一つは肉、一つは魚、一つは溶き卵を投入。
出来上がったら小分けにして冷凍庫へ。
あとは解凍して勝手にお食べ下さい。
別バージョンでカレーとシチューもあるよ。
誤解なきよう、これは作者様ではなく私のことです。
料理に時間をかけない私でも、こちらのエッセイは惹きつけられます。手間暇かけた料理から、ポテチを潰しておすましにする、というお手軽調理までどれもヨダレもの。
調理は億劫でも、食べてみたいと思わされるものばかりですが、そんな私でも見逃すことが出来ないものもあります。
重い腰を上げさせたのはオーム蕎麦。蕎麦好きの私としてはトライせずばいられない! が、どうやら作者様は焼きそばだったようです笑。でも満足しました。
栄養摂取だけが目的ではない調理の楽しさを思い出させてくれるこのエッセイ。どうぞあなたも召し上がれ。
「食べるものに捨てるものなどない」。本当にタイトル通り、冷蔵庫にある食材を無駄にせず、かつ、楽しんで料理して食べてしまおう!という、お腹が快適に減るお話です。
これまでの料理の概念を覆すような調理法のものが出てきたり、「えっ?まって、それ危険じゃない?(汗)」っていう大胆なものが出てきたり、エセ中国人シェフが出てきたり、それは一体どんな料理なの?写真プリーズ。となること請け合い。
どんな食べ物にも感謝を忘れず、そして、とにかく美味しく調理し食べることを楽しんでいる様子に、いつの間にか、惹き込まれ、あっという間に読破してしまう作品でした。オススメです。
拙作でもよくアピールしている食い意地が張り過ぎている私に、褒められても、あまり実感が湧かなかったら申し訳ありませんが......
私は、主婦歴がかなり長いわりに、作るより、断然食べるの方を優先している人間なので、食べる人の気持ちについ入り込んでしまう傾向が有るのですが、織風羊さんの『食べる物に捨てる物などない!』は、そんな私の心を惹き付けて止まない作品です!
素材自体は、そんなに高価な物ではなく、冷蔵庫に有りそうな物で、私もつい出来そうな気持ちにさせられるのも、有り難いです!
手抜き料理専門の自分とは違い、明らかに人様に提供する事を経験した方だからこそ、書ける作品なのだと思わされます。
作品を読ませて頂いている時は、特に空腹な時間では無いのですが、3作とも拝見させて頂く度に、自分の目の前に用意させて頂いているような錯覚に陥り、急に空腹を感じさせられ、その後の自分のありきたりな食事さえも、美味しく味わう事が出来て感謝したくなります!
食事前に、摂食中枢を程よく刺激して頂ける素敵な時間をありがとうございます!