カワセミ

冒頭からいかにも曰く因縁のありそうな船上の様子。
そこから急転直下に恐ろしい結論へと向かいます。

ぜひご一読を。多分、真夜中に読んでも大丈夫です。

タイトルの意味がわからなくて検索けんさく。 じゃあ、次はこっちの鳥は……あ、なるほど威勢がいい感じなのね。 筆者の鳥類に関する知識と理解がコミカルに楽しく織り込まれています。 各…続きを読む

医療関係の方のお話はすべからく耳を傾ける価値かあると考えますが、こちらのエッセイではベテラン看護師である筆者の幅広い眼差しによる気付きや思慮が語られていいます。 読む者にハッとする…続きを読む

一話完結にして三幕構成の重層的なお話です。 登場人物の一人一人をしっかりと頭の中に相関図を描くと、筆者より先に正解にたどり着けるかもしれません。 ミステリーと純文学の濃密な融合を体…続きを読む

こちらは「黒歴史放出祭」参加作品です。 黒歴史ってなんでしょう？ 厨二病のやらかし？ 自己中心的な人間関係？ 肥大した自意識？ いずれにしても、自分を客観視できず、他者への…続きを読む

男性側・女性側の両面から描かれた小品。
ラストはどちらも同じ時間軸に到達しますが、これがオチでもあり、ラブコメの最高潮です。
アオハル清涼剤をご希望の方はご一読下さい。

一話完結の連作作品です。
テンポよく進むお話で、筆者の意図に添って安心して身を委ねることができます。

少年と女性の奇妙な関係性。
世界を覆う陰鬱とした現実。
淡々と語られる事実が示す、その先に辿り着くまでの、行き詰まる静けさと不気味さが秀逸な物語です。

是非ご一読を。

著者の分析的思考が光る一口話です。
誰しも「なるほどそうかも」と思わせられる結論なのではないでしょうか。
切れ味鋭く、少しドキリとするお話。

ぜひご一読下さい。

著者の代表作、『月の夜 雨の朝 新選組藤堂平助恋物語』より派生した作品です。 物語の重要な恋の要素を、三十一文字に余すこと無く表現されています。 こちらの句を先に読んで、作品への…続きを読む

歌を詠む際には、言葉の選択と組み立てが重要ですが、申し分なく素晴らしく、何より言葉に魂が宿っています。 どなたにとっても、必ず琴線に触れるものがあることは間違いない筈です。 ぜひ…続きを読む

某国の諜報員と思しきジェームス。 彼が入手した、任務を円滑に遂行するためのアイテム。 それを身につけて、早速任務に赴く彼を鮮やかに欺いた警察官の言葉とは……！ オチに辿り着いた後…続きを読む

作者様のバイタリティとオモシロ学生時代。お母様の鋭い洞察力や、お子様との楽しい日常まで。 愛とクセモノに満ちたエッセイです。 読めば爆笑、時々ホロリ。 朝の活力や、一日の締めく…続きを読む

一言一言の言葉選びがとても美しく、センスがあります。
映像が浮かぶような物語性があって、詠み手の独特な世界観が魅力的な歌群です。

モンゴル帝国を築き上げたチンギス・カン。 その栄光の礎には、他方で数多の敗れ去った者達が横たわっていることでしょう。 本作は、モンゴル側に焦点をあてるばかりでなく、その覇権への道…続きを読む

作者様の『ギリシャ物語』シリーズは歴史ものの位置づけとして読んでもよし、恋愛ものとして読んでもよしだと思いますが、本作は、友情及び青春ものと言ってもいいかもしれません。 仲間たち…続きを読む

ハードボイルドな導入。 「オレ」は一体何者なのか？ 提示される情報が少しずつ明らかに、そして不穏になっていきます。 急転直下の結論に、大いに納得できる筈。 素晴らしい発想力のお…続きを読む

そのねこ型ろｂ…いや生命体、もとい、宇宙ねこを秘密裏に移送することは、地球の平和を守ることに他ならない！ やたら詳細な動物検疫の手順や、ネコの生態について、また、白い猫のカワに翻…続きを読む

古本屋の会話に始まるお話。 かのノーベル賞作家、カズオ・イシグロ氏の著『わたしを離さないで』の書評……と思いきや。 ねこ型ロｂ…生命体がしゃべったり、こんにゃく様の翻訳機がありそ…続きを読む

タイのイメージ、仏教国。 タイ料理やフルーツも。 しかし、ここに出てくるのが日本人には斜め上なのが、なんとクリスマス。 しかも、秘められた国民性にまで踏み込んだ意欲作！ あなたも…続きを読む

フランス革命期は、多くの群雄が現れては消えてゆき、それが男に留まらず、女も歴史の主人公だったのは、まさにフランスらしいと言えるかもしれません。 本作にはまさにそこを切り取った物語…続きを読む

自分の中にある、形を持たない気持ちや心を他の誰かに伝える時、 より的確に行うためのツールを、語彙と言いますが、こちらの作品群は、そうした選りすぐりの言葉が、綺羅星のように並べられて…続きを読む

作品タイトルがすべてを物語っています。 しかし、サブロウ先生のこと、通り一遍ではありません。 次から次へと湧いてくる替え歌オンパレード！ 出ること出ること、その度毎に口ずさみます。…続きを読む

サブロウ先生の言説に則るならば、ヨシノちゃんの挑発行為は純然たる好奇心に他ならない筈！ なのに、最後の一言の意味は？　サブロウ先生の分析がさらなる広がりを求められる、ということかも…続きを読む

タイトルから推察して、ふむふむ、と展開していく言語の考察。これでどう収束するのかな？　と興味深いながらの困惑が、後半でしっかりと伏線回収されます。 ラストのダメ押しの一文もふふ、と…続きを読む

物語紹介文は大事です。凡そ、こんな物語かな、と意識して入っていきます。 しかしながら、こちらの作品では、一瞬で飛躍が始まります。さらに一転して「それとそれを結びつけるか？！」のび…続きを読む

香が立ち昇って薫るのが見えるような雅な風情の中に、一人の貴族の御曹司。 何不自由ない彼が父親に訴えるのは、一体どのような苦悩なのか…。 とっつきにくい古典が、分かりやすく軽妙に（…続きを読む

世界史音痴であっても、その名は知っています。功績ならば、とにかく戦上手、自分で勝手に皇帝になっちゃった人、とかでしょうか。 ですが、その活躍の始まりと言えば、フランス革命に深く根差…続きを読む

女性の美しさが失われる時、そののちに残るものが人としての真価であり、それまでに何をなして何を得たかが問われるものですが、できれば焦燥感に駆られることなく、心穏やかでいたい。 それが…続きを読む

あの夜の、あの人物の視点で、それはどう映ったのか。 そしてそれは、時を経ても薄れることはない。 筆者様の物語、スピンオフ作品です。 こちらのみでも素晴らしいですが、『月の夜 雨の…続きを読む

真田幸村のその誕生から成長、どのような生育環境におかれ、周囲にどのような人物がいたのか、長じて出会った人々は彼にどのように関わり、それによって幸村がどう変化していったのか。それらを…続きを読む

芭蕉の句を知らない日本人は稀でしょう。 とはいえ、俳聖の生み出した、視覚的、音律的、そしてミステリアスな十七文字の背景を、私は知りません。 わからなければ、逆説的に想像が広がりもし…続きを読む

学生時代とそれ以降では、同じ人とは思えないほど変わるものです。 当時は自意識でいっぱいだったけど、時が経って少し余裕ができて、相手に手を差し伸べられるようになったりもします。 しか…続きを読む

スペースオペラお好きな方。 キュンキュンじれったい異種族恋愛譚がお好きな方。 ダイナミックな戦闘機アクションお好きな方。 切り口の多い作品です。必ずどこかに好きな切り口があるはず…続きを読む

美貌と秘密を持ったティリオン、スパルタの勇ましい姫であるアフロディア、スパルタの若き兵士クラディウス、ティリオンを追いかけるフレイウス、若者たちがそれぞれの立場や想いで行動する姿が…続きを読む

めぐる季節の美しさを引き比べて、秋をどう呼んだらいいでしょうか？ それを突き詰めたのがこちらの詩です。 眩しかった新緑から変じた秋、 凍てつく寒さが後に控える秋、 実りへの輝か…続きを読む

おかんの魅力。 パワフルな事、 我が道を行く所、 自分に絶対的な自信がある所、 親父の前では乙女な所、 etc. etc… 本作がこんなに胸を熱くするのは、自分にはできないあれこ…続きを読む