一言一言の言葉選びがとても美しく、センスがあります。映像が浮かぶような物語性があって、詠み手の独特な世界観が魅力的な歌群です。
日常を詠んでいるというよりは、いま生きていること、命そのものを詠んでいると感じさせられる歌集です。31文字に込められた思いは重く真摯なものですので、一首一首を大切に味わっていただきたい歌集です。