青春の続き

旅に出ると物事に感じやすくなるものですが、ただ感動するだけでなく、自分の身の内に普段は隠れていてあまり考えなかった物事が、新鮮さや新たなひらめきをもってフィードバックされる事があるかと思います。

筆者は憧れや過去の苦さに対する払拭、などそれまでの自分自身の集大成のようにシベリア鉄道への情熱に駆られます。
旅程での得難い体験が、自身への慰めや新たな活力に向かう様子が言葉の端々に窺えます。
読み手にも何かの力を分け与えてくれるようなエッセイです。一読ください。

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