それはまるで甘酸っぱい、淡い恋のような。
- ★★★ Excellent!!!
私は、作者様がとある方に書かれた秀逸なレビューからこちらに辿り着きました。目を惹く文章に興味本位で覗かせていただいたのですが、一話、二話……。追うごとに、どんどんのめり込んでいきました。
こちらは作者様の旅行記で、タイトルの通り「ネットで知り合った方とシベリア鉄道に乗ってみた」お話です。
郷には郷に従え! なトイレ事情や鉄道事情等、その国ならではの風習が繊細な筆致で綴られています。
それだけでも読んでいてとても楽しいのですが、ひとつ、こちらのエッセイで欠かせないのはネットで知り合った方――Zさんの存在です。
ネット民に凸して、シベリア鉄道旅行と至った作者様の行動力には脱帽です。
しかしその源となったZさんへの想いに、私は甘酸っぱい、まるで淡い恋のような切なさを感じました。
自由を追い求める鳥に、もっと羽ばたいてほしい。
ひたむきなその心が胸を打ちました。
とは言っても、こちらが作者様の意図するところかは分かりません。ですので皆さまは、こちらを楽しい旅行記として読むのも良いと思いますし、はたまた私のようにZさんへの想いに浸りながら読むのも良いと思います。
多角的視点から読める、秀逸な旅行記です!
一万字ですが六話構成です。
一話一話は短いので皆さまもお気軽に是非。
作者様、この度は大変素敵なエッセイありがとうございました!