古代ギリシャを舞台にした、壮大な物語『ギリシャ物語』シリーズ。
その魅力のひとつは、いきいきと描かれる、それぞれに個性的な人物像にあります。
読者は物語を通して、その人となりを理解していくからこそ、読みながら「ああ、この人らしいな」とニヤッとしたり、「あああ〜、わかるんだけど、わかるんだけど、切ないよ〜」と悶絶したりするわけです。
この小さな番外編は、そんな登場人物の中で、双子の戦士として登場してくるギルフィとアルヴィに焦点を当てたエピソード。
双子以外にも、馴染みの方々が登場します。
……「あの方」の六歳児の姿なんて、想像できませんでしたけど(笑)。
ユーモア溢れる作者様ならではの、明るく笑える作品です。
同時に、登場人物達の幼い姿を通して、作者様の温かな愛を感じる作品でもあります。
この作品だけでも楽しめますよ。
気軽に読んでみてください。
そして、番外編を楽しんだら、ぜひ『ギリシャ物語』を読んでみてください。
きっと「おお、こんな面白い作品があったのか!」と驚かれるはずです。
はい、私も最初、そう驚いて、ありがたく最新作まで地道に読み続けている一人です♡
きっと誰もが一度は目にした事がある。
壮大な叙事詩であると共に笑えて泣けて
為になる、古代ギリシャを舞台にした
大スペクタクル浪漫長編!
【ギリシャ物語】シリーズ。そしてこの
可愛い小さな双子の天使は、あの…!
『アテナイの氷の剣士』フレイウスの腹心
アルヴィ と ギルフィ の幼い頃の姿。
古代ギリシャに於ける、ちょっと変わった
彼等の名前の由来がわかるのが、本作。
『ティリオン・セブン』の異名をとる
錚々たる顔ぶれも、同じく幼い義兄弟。
雪玉遊びに興じる『地中海の荒鷲』こと
パトロクロスは、どうしたら勝てるのか
義兄のお知恵を拝借する。
…この義兄、『アテナイの氷の剣士』の
呼び声も高い智将フレイウスの幼少期。
御説ごもっとも(いい事きいた!)と
幼さ故の容赦なく恐ろしい戦略。そして
何の躊躇いもなくヤってしまうのも又、
幼さ故に。
結局『地中海の荒鷲』の大勝利に
終わるのだが……。
後はもう本作品を読んで納得してもよし
驚愕してもよし。更に、気になる方は
是非とも彼等の長じた格好良い姿や
大活躍がわかる【ギリシャ物語】にも
足を運んでみると良い。
それにしても。
あの双子の名前が、まさかそんな事で!
兎に角、パトロクロスには驚愕するが
フレイウスも、どうかと思う…(笑
『ギリシャ物語』番外短編・双子の名前の秘密 全3話は、双子の命名に隠された秘密を巡るコメディ短編で、読者を存分に笑わせてくれる作品です📚。
本城 冴月先生のユーモラスな筆致は、キャラクターたちの幼少期のエピソードを生き生きと描き、笑いの中にほのかな感動を感じさせます✨。
双子の名前にまつわる騒動は、意外な展開とキャラクターたちの反応でテンポ良く進みます😆。
また、パトロクロスたちの幼少期の姿が愛らしく、彼らのキャラクターに新たな魅力を感じられる点も大きな見どころです🌈。
コメディ好きの方はもちろん、シリーズのファンの方にも是非オススメしたい作品です😊。
『ギリシャ物語』シリーズに登場した双子、ギルフィとアルヴィ。彼らの名前には、ある秘密が隠されていた! 真実を知ったあなたは、きっと遠い目をしてこう言うでしょう——。
「これも神の思し召しでしょう」と。
一体何があったのか、ぜひ確かめてみてください。
氷の剣士フレイウスや、外伝で活躍した地中海の荒鷲パトロクロスが小さい頃の様子が分かり、とても新鮮でほのぼのした気持ちになれます。『ギリシャ物語』ファン必見ですよ!
先にこちらの短編を読んで彼等に興味が湧いた方は、『ギリシャ物語 外伝~旅のはじまり~』からシリーズを追ってみることをおすすめします。外伝を読み終えた時には、続きが気になってシリーズの虜になっていることでしょう!
途中展開の強烈なインパクトと、絶妙すぎるオチが最高でした。
長編作品「ギリシャ物語」の外伝に当たる本作。
作中で登場し、主人公ティリオンの身を案じる双子のアルヴィとギルフィの二人。本作では二人が誕生したばかりの赤ん坊の時点が描かれており、二人の名前の「由来」となったある出来事が紡がれて行くことに。
本作は何と言っても、本編では武人として圧倒的な存在感を持っていたフレイウスの幼少時も描かれるのが特徴でした。
わずか7歳になるかならないかの年齢で、既に常人にあらざるオーラを漂わせている彼。
彼が「泥団子合戦」に勝利するため、友人であるパトロクロスに教授した「作戦」が、あまりにもとんでもないものだった。
これは、やられた方のダメージはあまりにも大きいが、用意する側にも相当な覚悟がいるかも!
完全に敵対している派閥の奴が相手ならいいけれど、友達同士の遊びでこんなことする奴がいたら、次の日からは絶対に口を聞かなくなるだろうな、と激しく思わされることに。
そんなフレイウスの助言を忠実に実行し、全身から「えもいわれぬ空気」を発するようになったパトロクロス。
そんな彼が双子の命名式に向かったことで、事態は思わぬ方向に……
アハハと笑える展開と、その後の意外性のある絶妙な着地。本編を知らない方でも十二分に楽しめる作品です。