概要
薩長同盟成立。しかしその直後――竜馬、寺田屋にて襲撃される。
慶応2年1月23日(1866年3月9日)深夜2時、坂本竜馬とその護衛の三吉慎蔵は、寺田屋に投宿していたが、そこを伏見奉行の捕り方に襲撃される。
辛くも寺田屋の外へと逃れる竜馬と慎蔵だったが、竜馬が負傷により動けなくなり、慎蔵は決死の覚悟で伏見薩摩藩邸へと走る。
慎蔵は薩摩藩邸の手前まで来たところで、捕り方に追いつかれてしまう。
その時、藩邸から、ひとりの男が歩み出て来た。
中村半次郎という男が。
辛くも寺田屋の外へと逃れる竜馬と慎蔵だったが、竜馬が負傷により動けなくなり、慎蔵は決死の覚悟で伏見薩摩藩邸へと走る。
慎蔵は薩摩藩邸の手前まで来たところで、捕り方に追いつかれてしまう。
その時、藩邸から、ひとりの男が歩み出て来た。
中村半次郎という男が。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!薩摩は竜馬を助けてくれるのか?
寺田屋に宿泊中の竜馬と護衛の三吉は、おりょうが捕り物の強襲を知らせてくれたため、紙一重でその場から逃げ出すが、竜馬は傷を負ってしまう。動けない竜馬のために、一人、三吉は同盟関係にある薩摩藩邸へ走るが、彼の心には一抹の不安があった。
あの「寺田屋事件」の「もしも」を描いた歴史もの短編。徹頭徹尾、緊張感があり、歴史の転換点をこの目で見たかのような臨場感に心躍ります。
ここから時代が大きく変わるのだという境目では、かつての矜持やしがらみも払拭して、こちらも変わろうとする気概が必要なのでしょう。だからこそ、誰も通ったことの無い、真新しい道が開けていくのだと実感しました。