『美味しんぼ』『信長のシェフ』そして『へうげもの』。本作のエッセンスはそれらに留まらず、様々な作品に見受けられます。
ですが、それらの本歌取りに成功し、ヌーベルキュイジーヌとして新たな作品として生み出されたのが本作。
古田織部に転生した主人公は、料理の力で一座建立をなし、次々と迫る難題を吹毛剣で切り払います。
テンポもよく、軽い味わいの向こうには、丁寧に下ごしらえした多くの素材が見え隠れしていて、読後感は満足すること請け合いです。
『ひずみたるもの』で個性を出した至高のマンガに対し、究極の小説はこれからいかなる趣向を見せてくれるのでしょう。
おすすめです☆