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- ★★★ Excellent!!!人間模様のなかに見え隠れする「革命」と「信仰」の本質
フランス革命の一エピソードに「理性の祭典」というものがある。
フランス王権と深く結びついていたカトリックの宗教制度を否定し、フランス国民の精神を「解放する」という趣旨で行われた「祭典」だが。
この「祭典」と称する「お祭り騒ぎ」を演出したのは、王室や上流階級に対する暴露記事や低俗なゴシップを撒き散らすのを得意とするエベールという男だった。
エベールによる革命裁判での王妃マリー・アントワネットへのあまりに低俗な告発に激怒した革命指導者ロベスピエールは、還俗僧ジョゼフ・フーシェを起用して、そのエベールを追い詰めることを決意する。
信仰、人間の「生」というものへの確信、霊魂の存在について…続きを読む