うーん。人間って難しいですねぇ。
宗教と理想と生活ですか。どの国でも苦労しますよねぇ。それにしても、この頃のフランスって血生臭いんですね。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
人間というのは、何かに縋っていないと生きられない生き物かもしれません。
人類史上稀にみる市民革命&国王処刑で、当時のフランス国民も、興奮状態だったのかも。
だから血なまぐさいんでしょう。
ありがとうございました。
>人々の信仰心まで否定するつもりはない
フーシェは、教会による支配や、信仰による制約は、打破したい。
しかし、神は信じている。
だから、代理品を発明したロベスピエールを、許せなかったのでしょうか。
それとも、
革命から第一帝政、王政復古と生き延びた人なので、
政治情勢を見極めた上で、切り捨てただけなのか。
どちらか一方、が正解ではなく、
量子論のように、どちらもあり、なのかもしれない。
そんな風に、あれこれ考えさせられる、一篇でした。
フーシェの内面が垣間見えるような物語も、読んでみたいと思いました。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
フーシェはその晩年、教会に通う日々を過ごしていたというので、信仰それ自体は否定していなかったと思います。
おっしゃるとおり、革命以前のキリスト教会の支配や制約をやめさせたかったのでしょう。
ロベスピエールを打破したのは、一般的にはフーシェ自身の生き残りのためと言われています。
でも、最高存在の祭典を催すようなロベスピエールは「もう駄目だ」と思っていたのかもしれません。
生き残り戦略か、信仰のあり方を守るためか。
たしかにおっしゃるとおり、フーシェが何を思い、何を考えたのか、よくわかりません。
フーシェはカメレオンという二つ名がありますが、まさにそのとおり、色が見えてきません。
……この辺を考えてみるのも、面白いかもしれません^^;
ありがとうございました。
エベールの卑劣な証言は、この節に応援♡を押すのを、ためらわせるほどです。
マリー・アントワネットの勇気ある言葉と行動を称賛するために、押しました。
それにしても、革命の混乱って、怖いですね。。。
作者からの返信
エベールは、内容の正否はともかく、センセーショナルであれば、という観点だったのでしょう。
そして相手の王妃は馬鹿な女だから何とかなるのだろう、とも。
でも、マリー・アントワネットは思った以上に聡明で高潔でした。
結果、エベールは、傍聴人やロベスピエールに「駄目だコイツ」と思われる羽目に。
いや、自業自得ですが。
……たしかに、革命の混乱って、こういうことがまかり通るような、怖い時代ですね。
ありがとうございました。
パリオリンピックもある中、タイムリーな内容でした。
エベールの事は知りませんでしたが、こういう人、今の日本にむちゃくちゃいるじゃん!と思いました。
理性の祭典とは、また最高存在の祭典とはどういうイメージなのか、さらに深く知りたくなりました。共産主義の社会でレーニンだの金日成だのといった個人が崇め奉られてるような感じなんでしょうか……。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
パリオリンピック、まったく見ていないので、ホントに意識していなかったんですが(笑)、言われてみると、たしかにタイムリーでした^^;
エベールさんは、新聞興行主としては有能でしたが、感性というか品性が下劣でした。
たぶん、いつの世もこんな人はいるんじゃないでしょうか。
職場とかクラスのレベルでも、たまにいますし。
理性の祭典、最高存在の祭典……「祭典」というかたちを採るというのがすでに矛盾しているって感じです。
個人崇拝ではないんですが、崇める対象が理性ってどうなの、という感じで^^;
最高存在は……逆に、それは神とどうちがうの、という感じです。
ありがとうございました。
編集済
あの当時のフランスが、『理性の祭典』とか、『最高存在の祭典』とか、ふーん……。などと、失礼なことを、つい思ってしまいますが、(未だにスポーツの祭典で、アレですし……)様々な背景を考えて、そしてこの素晴らしい小説を拝読すると、また少し、見方が変わりました。
それにしても素晴らしいです!
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
フランスの史家、ジュール・ミシュレの「フランス革命史」にちゃんと書いてあるんですよね、これらの「祭典」。
「フランス革命史」のその辺を読んだ時に、「えっ」と思ったものです。
宗教の支配から脱するのを目指した革命が、新たなそれを……と^^;
スポーツの祭典は全く見ていないのですが、フランスって、昔からそういうところがあったかもしれません。
ギロチンも、よく考えたら見世物みたいなところがありますし……。
ありがとうございました!
エベール~!! 「そんなだから ~なにか、問題発言中~」さて、続きやいかに! 楽しみです!
作者からの返信
エベールさん、よりによって……な「証言」をやっちゃいます。
そういうのはせめて自分の新聞だけにしておけよ、と誰もが思ったことでしょう……特に、ロベスピエールに。
ありがとうございました。
フーシェさん、自分ではなにもしていないところがまたおそろしい……。
エベール氏はなるべくしてこうなったのかもしれませんが^^;
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
史実ではフーシェはエベールに対して何もしていないので(笑)、こんな感じになりました^^;
デムーランがトドメを刺す流れも、史実なんで変えられないし。
そんなわけで(どんなわけだ)、エベールはどうあがいても討たれる運命に……^^;
ありがとうございました。
編集済
こんばんは、御作を読みました。
エベールは情報を弄び私腹をこやす、悪しきマスコミの典型みたいなヴィランですね。二一世紀になっても後継者がフランスで暴れて、えらいことになってるぞorz
ロベスピエールさんが(一応は友人枠かつ共犯者の)フーシェさんに討たれた理由が、キリスト教の「神」に代わる「最高存在」を発明しようとしたから。
というのが、本作のフーシェさんだとえらくしっくりきました。
積み重ねの妙だなあ。面白かったです。
作者からの返信
いわゆる新聞興行主の、悪い方の側面を一身に背負った男です、エベール。
こういう人はホント、後を絶たないですね^^;
ロベスピエールは真面目なんです。
神を否定するには、最高存在を作ればいい、なんて考えてしまうぐらい^^;
でもフーシェからすると、それは神の否定ではなくて、単なる衣替えをした宗教だからね、と言いたいわけです。
まあフーシェ自身の保身もあるでしょうけど(笑)、このあたりの考え方ややり方のちがいが、テルミドールへとつながっていったんじゃないかと思ったのです^^;
「しっくり」と言われて、嬉しかったです。
ありがとうございました。
エベールが軍から巨利を得ていたというのは、全くもって許せません! 現場がどれだけ困窮し、将校らでさえも、給料どころか、満足に食べるものさえない中で戦っていたかと思うと……。
カトリックの神に代わる存在として、Providence という言葉を使っていた将軍がいました。ナポレオンは民衆を操るには神を出すに如くはなしと言っていましたし、結局人は、何かを信じ、何かに支配されたがるものなのでしょうか。
以前、フーシェがお好きだとおっしゃっていましたね。彼を主役に据えた続編を希望します! ご負担でなければ、どうか、是非。
とても興味深く拝読しました。ありがとうございました。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
エベールは本当に困ったちゃんで、軍に新聞を購読させるとか、どんだけだよと思います。
きっと、あることないこと書いてやるぞと脅したんでしょう。あとは、軍の支配層との癒着があったんでしょうね、キックバックとか。
ヴァンデとかトゥーロンとかに、現地取材で送ってやれば良かったのに。
Providence 、摂理ですか。
そんなことを言い出すとは、やはり信仰からのがれられなかったのか、それとお、あらたな神を方便として作ったんでしょうか……。
ナポレオンも、自身が「神」のように崇められるように振る舞った観はありますね。
でも、おっしゃるとおり、人というのは何かを信じるということを捨てられないのでしょう。
それが善性によるものなのかは、誰にもわからないでしょうけど……。
フーシェ、好きなんです。
実は彼を主役にした話、何作か書いておりまして……「さよならを覆す最高の方法」と「背徳を浴びる鳥の歌」がそれです。
そしてまた、機会があれば別で書いてみようと思います!
ありがとうございました!
カトリックの支配が強かったがためにその否定をせざるを得なかったフランス。
否定した後をどうするかで三者三様の考えがぶつかる。
偏執的に宗教の支配を嫌う現在のフランスの始まりは、この革命だった。
後に国外に住んで信仰の生活に入ったフーシェは何を思ったんでしょうね。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
カトリックの支配を脱しようとするばかりに、崇める対象を変えたり、新たな神を作ったり……迷走するフランスと、狂っていく革命家たちを描きたかったのです。
フランスが宗教に対して一歩引いてしまうのは、おっしゃるとおり、このあたりに遠因があると思います。
非キリスト教化に先鞭をつけたフーシェですが、最終的にはトリエステの僧院に通う日々を送ります。
……彼自身は、素朴な信仰心は否定せず、崇められる側の「やり過ぎ」をやめさせたかったんじゃないかな、と思います。
ナポレオンがローマ教皇と和解するのを止めなかったし。
ありがとうございました。
完結お疲れさまでした。
毎度というか、さらに磨きがかかった文章に、とても感服しております。
フランス革命は、何度読んでも興味深いです。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
フランス革命となると、つい筆が走る側面もありますが(笑)、磨きがかかったと言われると、とても嬉しいです^^;
ありがとうございました。
拝読致しました。
「祭」で踊らされた人々から「熱」が生み出されて。
あまりの「熱」に浮かされた人々は「狂」に至る。
そんな、フランスという国そのものが浮かれて熱に冒されて行く中で、渦中において自身の熱にうなされてゆくロベスピエールさんと、一歩引いた視点でそれでもなんとか排熱しようとしているかのようなフーシェさん。
それぞれ、自身の志向する世界をめざして、手段を選ばずに「熱」に対して行く様の歴史上の映像を切り取って見ているようで、面白かったです!(^^)
ありがとうございました。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
「祭り」で沸騰する人々が生み出す「熱」。
うまくすると、歴史を変えるエネルギーになるんでしょうけど、そううまくいくことはなく、人々はその熱に動かされていく。
そういうのとは無縁、というか拒絶しそうなロベスピエールですが、彼自身の良心からか、あらたな「神」を創始してしまう……。
この辺の恐ろしさというか虚しさというのを描きたかったのです。
そして、そういうのとは、まさに距離を置いて接するフーシェ。
彼自身も非キリスト教化を推進していたということもあって、ロベスピエールに対して危うさを感じてしまい……。
……こういう、テルミドールへと至るファクターもあったんじゃないかと思って書いてみました。
「見ているよう」と言われて、嬉しかったです。
ありがとうございました!
前回の最後に意味ありげに登場したのがだれかと思ったら、デムーランでしたか。
やっぱり、エベールは「自分だけはだいじょうぶ」という思いこみがありましたね。
それはそうと、従来の宗教を否定して(否定しないこともあるけど)新しい信仰心の行き先を作ってしまい、それを利用して独裁権力を固める独裁者が20世紀には続出するわけで、そういうことを考えると、御作が描いている「理性の祭典」の意味は深いと感じます。
「祭典」を創始したエベールは倒れても、その「熱」は百年以上も世界の各地で持続した、と。
おもしろかったです。それに考えさせられました。
ありがとうございました。
作者からの返信
長文にわたるレビュー、ありがとうございます。
まず、「理性の祭典」」とは何ぞや、というところと、それをめぐる革命家たち――エベール、ロベスピエールのこと、そして拙作オリジナルのフーシェのかかわりを述べていただき、ありがたい限りです。
西洋史の、それも知る人ぞ知る出来事なので^^;
そしてまさに「革命」と「信仰」のことを押し出していただき、嬉しい限りです。
王権神授説のとおり、信仰は支配の方便として使われてきており、人々を狂信に駆り立てていました。
革命はまさにそれを覆したはずなのですが……革命自身がそれをおこなおうとする、という撞着――これを書きたかったのです。
宗教と支配と革命というテーマは、真正面から述べる価値はありますが、これをやってしまうと、長編どころか大長編になります^^;
ですので、おっしゃるとおり、フランス革命における人間模様の中で、「理性の祭典」についてを述べることにしました。
というか、やはりフランス革命における「理性の祭典」という、特徴的な出来事を描きたかったのです^^;
ここからは、コメントへの返信です。
デムーランは、「ベルサイユのばら」のベルナール・シャトレのモデルとなった人物なので、出したいと思ってました。
盗賊まがいの真似をしたのも、シャトレの影響です(たしか「ベルばら」でそんなことをしていたので^^;)。
エベールは、おそらく革命後に権勢を得て、調子に乗ってしまい、それゆえに「だいじょうぶ」と思ってしまったのでしょう。
そんなエベールが催した「理性の祭典」、そしてロベスピエールの「最高存在の祭典」ですが、おっしゃるとおり、信仰という問題に対して、崇める対象を変えてそれを利用することは、史上、まま見受けられます。
このことについて、私が思い起こすのは「火の鳥 太陽篇」です。とある宗教国家を倒した革命家が、新たな宗教を……という筋立てです。
さすが手塚先生は凄いなと思った記憶があり、そして今回の同題異話のお題を見て、こういう感じにしようと思ったのです。
……たしかに、考えさせられるテーマですね^^;
こちらこそ、ありがとうございました。
ありがとうございました。
編集済
完結、お疲れ様でした。
パリオリンピックの開会式のマリー・アントワネットが自分の切断された頭を持っているデュラハン?の演出には、あきれてしまいましたね。
正直、フランス人の感覚には……
イタリア料理には、ローストビーフを花びら状に並べ持った、ロベスピエールの名を冠した料理があるそうです。
肉の切断面をギロチンで切断された人たちの首に見立て大輪のバラの形に持った料理です。
イタリア人らしくブラックジョークですね。
作者からの返信
パリ・オリンピックって、そんな演出があったんですか。
フランス人の悪趣味が悪い意味で全開ですね。
ハロウィンのつもりでやったんでしょうか……。
一方でイタリア料理のロベスピエール、いやまあ、これは凄い^^;
たしかにブラックジョークですね。
フランス革命も、彼らイタリア人にかかっては、料理の名前のネタに過ぎないとは^^;
ありがとうございました。
03 理性の神殿 Temple de la Raisonへの応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
コルデーさんは、ガヴリロ・プリンツィプと並んで「なぜ殺れた」な暗殺劇ですからね(°°;)
きっと誰もが肝を冷やしたはず。
革命初期のフーシェさんは非キリスト教化運動をやってたんでしたね。それが理性の祭典」の引き金になるとは……。
どう繋がるかわからないものですね。
興味深く、面白かったです。
作者からの返信
コルデーさん、あんなかよわい美人さんが、何で……というところが、ショッキングであり、そそられたんじゃないでしょうか^^;
プリンツィプ、たしかにこの人も、「何で出来た!?」という感じでしたねぇ……^^;
フーシェさんは最初の頃は、キリスト教の支配的なところをやめさせようとしていました。
教会から金銭を没収したりして……で、そのボッシュートした金銭で、理性の祭典をやろうということになりました。
フーシェはその流れを、どんな思いで見つめていたのやら^^;
ありがとうございました。
03 理性の神殿 Temple de la Raisonへの応援コメント
きたよ、フーシェさん。この方、何を考えているのか読めない怖さがあります……。
主人の外出中に忍んでくるひとつの陰……、なにやらとてもわる〜い予感しかしません^^;
作者からの返信
何を考えているのやら。
まさにその通りです。
この時はまだ、地方出身の議員という属性しかないから、周りもさぞかし油断していたことでしょう。
そんなフーシェさんが誘い出し、奥様もいなくなったエベール邸で。
アヤシイ影は、何をしているのやら……^^;
ありがとうございました。
03 理性の神殿 Temple de la Raisonへの応援コメント
色々な思惑と策謀が渦巻く時代。
一つの判断ミスが命取りですね。
美貌の暗殺者よりも危険な男、ということはまだ知られていない頃のフーシェさん。
エベールは一緒に出かけてますが、大丈夫なのかな?
作者からの返信
何が正義か。
何が生き残るために最適か。
そういう、一瞬一瞬の判断が問われる、キツい時代だったと思います。
この頃のフーシェは風采の上がらない地方出身議員という感じです。
美貌の暗殺者さんはまだ暗殺するだけですが、フーシェは暗殺より性質の悪いことをしてきそうな……。
ありがとうございました。
03 理性の神殿 Temple de la Raisonへの応援コメント
拝読致しました。
フーシェさん、やはり読者にとっても何を考えているのか良く分からない相手(^_^;)
しかし今回は裏口から侵入する影、ですか。
基本的にフーシェさんはソロプレイヤーだと思いましたが……
どのような展開になるか、楽しみです(^^)
作者からの返信
この頃は、謀略家としてはまだ発展途上なフーシェ。
一体何を企んでいるのやら。
のちに警察卿となり、組織で調査する男ですから、ソロ以外も行ける人ですけど……^^;
ありがとうございました。
03 理性の神殿 Temple de la Raisonへの応援コメント
好きな登場人物がいっぱいで、やはり、この時期はフランスにとって最悪の時代ですけど、物語としては、面白いですよね。
作者からの返信
マリー・アントワネットは人気がありますね。
エベールに、モモロにロベスピエール。
そしてフーシェに、リュシル・デュプレシ。
滅茶苦茶な時代でしたが、人物は綺羅星のようにいるところが凄いですし、物書きとしては、そそられます^^;
ありがとうございました。
やっぱり、エベールさんは東スポの記者向きですね。
そんなことを言ったら東スポに怒られるか。
攻撃方法があまりに下品。
しかも突拍子もなさすぎる。
ある意味でクソ真面目なロベさんとは相性が悪いでしょうなあ。
作者からの返信
東スポはまだ笑える範囲ですから(笑)
エベールさん自身は「笑える」と思ってやってそうですけど。
しかしあまりにも酷い内容だったので、傍聴人からも総スカンだったようです。
ルイ17世の獄吏に、自分の言うことを聞く奴を推薦したりと、ネタの仕込みだけは周到だったのに、肝心のネタがこんなんだったのがなぁ……。
そんなわけで、超絶くそ真面目な弁護士、ロベスピエールの怒りを買ってしまったエベール。
この時点で彼の末路は決まってしまったんでしょう……。
ありがとうございました。
こんばんは、御作を読みました。
エベールの凶行から革命の大義を守りたい。
ロベスピエールさん、この頃はまだ正気だったのか――。
あるいは、ずっと正気だったからこそ、熱狂に駆られた同志を処断しつづけたのか。
考えてみれば、シリーズ主人公格のフーシェさんが一番、ヤバい御仁だわw
色々と考えさせられる回でした。面白かったです。
作者からの返信
エベール、よりによって、なんちゅうことしてくれたんじゃ。
……そんな心境のロベスピエールさんです。
しかも、実はロベスピエールさんは、王妃を殺すことはないと思っていたのに、「殺せ」という市民の声に逆らえずに、ギロチンに送ってしまっていて、メンタルは相当キツかったことでしょう。
おっしゃるとおり、まだ正気だったのか、あるいは死ぬ時まで正気だったのか……難しいところです。
……同時期、リヨンで霰弾乱殺者としてブイブイ言わせるフーシェさんも、大概ですけどね^^;
ありがとうございました。
拝読致しました。
あまりの品性下劣に、闇の断罪官に目を付けられてしまったエベールさん(^_^;)
こういう、時代だったのですね……(・_・;)
マリーさん、とても気丈に見えます。
息子さんの末路を知る側としては、おもわずロベスピエールに清き一票を投じたくなってしまう。Σ(゚∀゚ノ)ノ
さて、この理性という名の狂気の祭典の行方や、いかに。
作者からの返信
エベールさん的には正義の行いだったんでしょうね。
同時に、彼の新聞の売り上げに貢献できるし^^;
ちなみにこのシーンは「ベルサイユのばら」にも出てきます。
その時のマリーさんは凛としていました。
ロベスピエールは、やっぱりエベールのことが嫌だったみたいで、何とか排除しようと試みます。
そんなわけで、(当時は)ロベスピエールの党与であるフーシェの登場です^^;
フーシェの登場については私の創作ですが、果たしてこの狂った祭りの中、何を企むのやら。
ありがとうございました。
え? あのひと還俗層だったんですか?
ヴァレンヌ事件で権威を失っているはずのマリー・アントワネットにこれだけの反撃を許すとは……エベールというのはそういう人だったのか。ロベスピエールが法律家だったことは知っていましたが、霊魂の不滅を信じていたんですね。
フランス革命には、時代の転換点ということもあるのでしょうけど、ほんとうにいろんなキャラの人が登場しますね。
正中の変は(いま調べても出て来ないんですが)たしか祭りで発生する騒ぎを騒乱に転化して討幕につなげるという計画だったと思うので、その後元弘の変まで討幕の熱が去らないということも含めて、四谷軒さんならネタになさるかな、と思っていました。
作者からの返信
フーシェは修道士学校に通っていて、卒業しても修道士にならなかったみたいですが、資料によっては揺れがあって、還俗と表現されています。
拙作においては、わかりやすさのゆえに還俗僧という表現を採用しました。
マリー・アントワネットは、革命裁判所でディベートして、無罪を勝ち取る勢いだったようです。
ロベスピエールは、殺すまでもないと思っていた節もあったのですが、いかんせん、時代の趨勢に逆らえなかったようです。
……という状況の中で、エベールは、三流ゴシップ紙の与太記事みたいなことを「証言」として挙げてしまいました。
さすがの傍聴人たちもノーサンキューで、エベール自身も反撃を食らったようです。
ロベスピエールは、素朴な信仰は否定していなかったようです。
ただ、キリスト教が「やり過ぎ」なだけで、霊魂は不滅だと思っていたみたいで……果たして彼の「信仰」というモノは、いかなる方向へ進んでいくのやら。
フランス革命はホント、ネタに尽きません(笑)
人材もうんとこさ出て来るので、同題異話で困った時は、まずこのあたりを調べています^^;
正中の変、たしかに祭りでどうこうって、あった気がします。
でも、それを描くと短編で終わらなさそう……でも魅力に抗えない……^^;
ありがとうございました。
01 理性の祭典 Fête de la Raisonへの応援コメント
エベールさんは現代のゴシップ誌の記者なら大活躍しそうですよね。
理性の祭典が受けたことを考えるとそれなりに才能はあったと思うんですが。
作者からの返信
エベールは戦後のプロモーター的な新聞屋さんが、近いイメージだと思います。
煽って書いたり、系列のスポーツイベントの宣伝をしたり。
そういう新聞や広告の才能はあったと思います。
思いますけど、同時期にロベスピエールがいたというのが運の尽きでした(ネタバレ)。
あと、近況ノートへのコメント、ありがとうございます。
ありがとうございました。
01 理性の祭典 Fête de la Raisonへの応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
まあ、その、フランスの一部活動家が下品な熱狂をするのは21世紀になって、オリンピックを舞台にしても変わらなかった(⌒-⌒; )
で、ふざけんなと別主張の人たちが憤怒するのも、フランス革命の頃から変わらないのかもしれませんね。
色々と読んでいて胸にきました。
面白かったです。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
フランスのアレな興行主精神は昔からだった(笑)
おっしゃるとおり、そういうののアンチがいるのも、昔から^^;
歴史は繰り返す、というところでしょうか。
ただまあ、エベールの場合、この理性の祭典アンチの中に、ロベスピエールという人がいた時点で……^^;
ありがとうございました。
01 理性の祭典 Fête de la Raisonへの応援コメント
そして、時は流れて2024年。全てはパリ・オリンピックへと続いていたと( ゚Д゚)
この当時のセーヌ川も、やはり泳ぐのは厳しかったのでしょうかねσ(^◇^;)
作者からの返信
ああ、そういえばパリ・オリンピックの現在に繋がってましたね^^;
セーヌ川で泳ぐのは厳しいと思います、この頃も。
どちらかというと、殴られてドボンさせられるところだったのかも^^;
ありがとうございました。
01 理性の祭典 Fête de la Raisonへの応援コメント
巻き込まれたモモロさんの冷たい視線が見えますねぇ。何言ってんだお前……みたいな(^◇^;)
透け透け衣装でもかのテレーズさんも着ていたものならば人気あったのかなぁ?と。たしかテレーズさん、美人だけではなくファッション界でも有名だったような……(うろ覚え)
作者からの返信
モモロさん、巻き込まれたというか共犯だったりしますが、余計に冷たい視線だったんでしょう。
お前がやれって言ったんじゃないか、どんだけだよ……と^^;
テレーズさんは、おっしゃるとおり、ファッションリーダーでしたので、あの格好は相当人気でした。
あのナポレオンの妹も真似してましたし……かーちゃんがキレてそうですが^^;
ありがとうございました。
01 理性の祭典 Fête de la Raisonへの応援コメント
拝読致しました。
理性の祭典で熱狂する……改めて考えると、不思議なフレーズですよね(^_^;)
理、なのか、狂、なのか?
それは、理性を標榜しながらに、扇情的な衣裳と(きっと)蠱惑的なダンスで魅了しようとする、その感性……それも感情とか生理的欲求に近い場所に訴えていることで明瞭ですね。
この、理性の皮を被った凶性が、どこに向かうのか、楽しみです(^^)
作者からの返信
私もこの祭典のことを知った時に、「理性」なのに「祭り」って何なのと不思議に思いました。
相反するものなのに、何でそんな組み合わせに、しかも盛り上がってるの、と^^;
しかも女の子や舞台女優にギリシャ風の衣装を着せてダンシングとか、何かもう違うイベントなんじゃないかと思います。
いやまあ、本人たちは真面目にやっているかもしれませんが、ロベスピエールあたりは「!?」と思ってそう^^;
次回、とうとうロベスピエールにロックオンされちゃうんですが、エベールはその理性(凶性?^^;)を保てるんでしょうか。
ありがとうございました。
01 理性の祭典 Fête de la Raisonへの応援コメント
ジャコバン指導者のなかでもエベールは、今日から見るとなかなか影が薄いですが、こういう人だったんですね。
今月の「同題異話」のタイトルが発表されたとき、じつは、四谷軒さんなら、理性の祭典か正中の変で書かれるだろうな、と思っていました。
おもしろかったです。続きをたのしみにしています。
作者からの返信
エベールさんという人は、少なくともこの国には人物造形があまり伝わっていません。
ですので、その事蹟から想像してキャラクターを作っております。
でもまあ、理性の祭典をプロモートする時点で、「あしたのジョー」に出て来る、ボクシングジムのオーナーとか興行主みたいな人だったのでしょう。
今月の「同題異話」、こんなタイトルが出てきたら、もう理性の祭典しかないじゃんと思いました(笑)
正中の変、実はその発想はなかったです……でも、面白そうです^^;
ありがとうございました。
04 最高存在の祭典 La fête de l'Être suprêmeへの応援コメント
理性の祭典から最高存在の祭典、フーシェの立ち位置とロベスピエールの変容、の組み合わせの構成が秀逸でした。
信仰からの解放の滑稽さはなんとなくしか知らないのですが、それをフーシェはどう見ていたのかな、といろいろと想像させられました。
リヨンについて少し調べましたが、この期間のフーシェはちょっと異質ですね。この先御作で語られる機会はないかもしれませんが、もしか挑戦されることがあるならばぜひ拝見したいです。
今回もとても充実したお話でした。ありがとうございました。
作者からの返信
「理性の祭典」を初めて知ったのは、フランスの史家ミシュレの著書なのですが、宗教からの脱却のはずが、新たな宗教を作っているという史実が凄くてびっくりした記憶があります。
そして読み進めると「最高存在の祭典」とか出て来るし……フランス革命って何なの、と困惑しました^^;
ロベスピエールは真面目に宗教脱却を狙っているのですが、それを周囲は――特に冷静な人たちはどう見ているかというと、やっぱり「?」だったのではないでしょうか。
後世のわれわれのように。
リヨンのフーシェは、さすがの彼も革命の熱狂からのがれられなかったのか、あるいは必要な措置として淡々とおこなっていたのか、難しいところです。
反革命派に冷や水をぶっかけたかったのは確実でしょうけど……。
そして、レビューありがとうございます。
フランス革命の醜悪さ、まさにそれです!
革命のダークサイド、汚職、醜聞……それらを一身に背負った男、エベール。
この男の絶頂の象徴が「理性の祭典」で、そこから蹴落とすのがフーシェですが、そのフーシェすらも慄然とさせる「最高存在の法典」。
この辺の連鎖反応がテーマなので、それをえぐり出す、素晴らしいレビューだと思います。
ありがとうございました!