概要
すべての言葉と想いが役に立たなくなるところまで
「その角の音を聞いてしまった人は意識不明に陥る」という怪獣サデュザーグ。幼馴染のリク君はそいつに遭遇してしまった。慕ってくれる後輩や、リク君の妹、クラスメート……僕のことを気に掛けてくれる人は少ないながらもいるけれど、それでも胸にぽっかりと開いた穴は埋まりそうになかった。そんな折、文化祭準備の関係で知り合ったウチダカズミ君に、僕はある提案をされる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!淡々と語られていく青春モノですが……!
つらつらと語られていく青春BL。静けさと瑞々しさが両立されていて、とても心地いい作品でした。
後半からは、登場人物たちの魅力があふれでてきて、百面相をしてしまうくらい面白かったです。
50話ありますが、細かくまとめられているだけで一話あたりの文字数はそんなに多くないです。
各話ちょうどいいところで区切られているのですが、私は『School Festival』の章のいくつかでされている、台詞で終わる構成が好きです。
また、会話文だけのお話もあったりするのですが、一人称の地の文と、会話のときとで、リズム感が少し違うところに、彼の苦悩が表れているように感じました。一見、落ち着いているようでもあ…続きを読む