第二十三話
「そういえば、なんでお前、リクと付き合ってんの?」
「え?」
「いや、興味」
「えー」
「幼馴染って好きになるか? 普通」
「ほら、漫画だとよく――」
「現実ではああはならないだろ。まず萎える」
「えぇ……言い方……」
「姉貴や妹好きになるみたいなもんじゃん」
「そうかなぁ?」
「そうだよ」
「……告白してきたのはリク君の方なんだよ」
「あいつ年上好きだもんな」
「同級生だよ?」
「お前背ぇ高すぎるんだよ。大学生には見える。……何センチあんの?」
「183……」
「それこそ漫画みたいだな」
「そう?」
「リクは何センチだったっけ?」
「多少伸びてるだろうけど、前の身体測定は164だって」
「身長差は……19か。やべえな」
「えー?」
「犯罪臭がする」
「だから同い年だって」
「絶対あいつヘンタイだぜ? 俺、本見せてもらったけど」
「……というと?」
「内容まではヤバすぎて言えないが、身長差1メートルだった」
「僕、そういう風に見られてたの?」
「多分」
「そんな、高いけりゃいいみたいな……。ビルや電波塔じゃないんだから」
「いや、すまん。流石にあいつが可哀想になってきた。今からあいつのいいところ言ってフォローするから、待ってくれ」
「じゃあ何でそんなえげつない爆弾、本人もいないのに投下するかなぁ……」
「ホントにな」
「君がした失言だよ?」
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