概要
入学祝いは彼女の誕生会と共に行われ、男手一つで育ててくれた父が衝撃の一言を放つ。
――お前は、魔王の血を継いでいるんだ。
しかも、冗談ではない。真顔で言い放つのだから。
これは、魔王の娘として生きることを迫られた少女と勇者の息子が出逢うことから始まる。
彼らが自分の大切な居場所を守り、戦う物語。そして、純粋な恋の物語。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!勇者の息子よ、君の想いを寄せる人が、もし魔王の娘だったらどうする……?
ある日、魔王と人間が恋に落ちた……。ふたりの間に誕生した娘は、魔王の血を継いでいた。
ある日、魔王に挑み完勝したはずの勇者が引退した……。その力を、自分の息子に与えた後、この世から消滅した。
そして、現在、ふたりの末裔は出逢ってしまった……。それは、偶然か? 必然か?
ふたりは、過去に相対した者たちの因縁を辿らざるを得ないのか? それとも、新たな結末を、その手にすることができるのか……?
ふたりが自分の大切な居場所を守り、戦う物語。そして、純粋な恋の物語が、ここに始まる。
手に汗握る展開が、ドキドキする感情が、あなたの胸に心に響くはずです……。 - ★★★ Excellent!!!これが恋愛だ! これがファンタジーだ! そしてこれぞエンタメだ!
実に素晴らしいエンタメ作品でした!
この場合の「エンタメ」の意味はというと、純粋に「読者を楽しませてくれる」ということ。
ファンタジー+恋愛という王道的な舞台設定ながら、登場人物の心理描写の巧みさ、新キャラの登場するタイミング、結末に至るまでのストーリーバランスの良さなど、魅力のたっぷり詰まった一作です。
そして、しつこくない範囲で恋愛感情が繰り返し表示されることで、主人公二人への感情移入度は凄まじい値を誇っており、著者様の仰る通り「二人の幸せを願わずにはいられない」気持ちになります。
「エンタメ」――それは、「愛されるうる作品」ということなのかもしれません。
このような作品を創造して…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ある日突然、魔王の娘だと知った女の子が運命に立ち向かう物語
父と二人で祝う誕生会の日。優しい父は娘の華月にゆっくりと語り掛ける。
『華月は、魔王の娘なんだ』
いきなり衝撃の告白から始まる物語。主人公の華月は高校一年生になったばかりの女の子だったが、普通の娘から魔王の娘になった瞬間である。
それを証明するかのように突然やってきたのは、勇者の息子を名乗る男の子。彼の登場を皮切りに華月の運命は大きく動き始める。それは親友を、クラスメイトを巻き込んで……
魔王の娘といっても、至って普通の女の子の華月の運命に翻弄されつつも、必死に頑張る健気な姿に応援したくなります。そして、ほのかな恋の予感に「頑張って!」と声を掛けたくなります。
物語はまだ始まったばか…続きを読む