作者さん読みです。
心ない婚約者に婚約を破棄されて傷心のロクサーヌ。彼のことを好きって訳ではなかったけれど、一方的で不誠実な婚約破棄は誰でも傷つくもの。
そんな彼女が心機一転、髪をバッサリと切って観光ガイドのバイト生活を始めます。ある日、お客として目の前に現れたのは、さえない同級生だったはずの男の子で、彼は大変身を遂げたロクサーヌに負けず劣らず大変身をしてる訳で……。
主人公ロクサーヌは、とある理由で自己肯定感がちょっと低めです。そんな彼女は髪を切ったことをきっかけに、少しずつ自信を取り戻していきます。
そして、お互いに同級生であることを隠しつつ、ガイドとお客という立場を貫こうとするロクサーヌとユーゴ。この二人のじれじれ感がもどかしい!
お互いの素性が分かってからは、さらに恋の駆け引きは加速して、申し分ない甘い展開に。
一人称の軽やかな文章が読みやすく、さくさくと読み進められます。何より、しゃんと背筋を伸ばし仕事をこなすロクサーヌの姿は、読んでいて気持ちがいい!
難点があるとするなら、少し鈍感なところでしょうか。
彼女を取り巻く人たちも、(一部を除いて)みんな魅力的でいい人ばかり。全員がロクサーヌを全力でバックアップしてくれます。ロクサーヌは、ちゃんと成人を迎えることができるのか。そして、自信がなかった過去の自分を乗り越えられるのか。
ぜひぜひ読んでくださいませ!
失恋したら髪を切る。そんな女の子あるあるから始まる「broken heart story」
最悪なシチュエーションで振られたロクサーヌは、心機一転新しいお仕事を始めたのだけど、お客様として現れたのは、身分を隠したとんでもないお方。
しかも、超イケメンだったなんて聞いてません! と、心の声が悲鳴を上げ、お嬢様泣かせだったはずが、ちょっと可愛く感じるなんて、本当にあなたは誰なの? と、思わず笑みが零れてしまう展開。
その上、ロクサーヌの正体がバレたらどうなるのって、とっても気になる物語の始まり。
主人公以外の視点描写もあり、ワンシーンをいろいろな角度から考察することもでき、何度も楽しめます。
カクヨムコン終了ぎりぎりで読ませていただいている作品の為、まだまだ序盤しか読めてませんが、心惹かれるお話だったので、お先にレビューを書かせていただきます。
(超のんびり読書さんのため、読み終えるのはかなり先になりそうなので)