スピンオフ
丸くて硬くて大きいパン
自分の背丈程もあるほうき。
左手を支点に頭くらいの位置に。
右手を左右に動かし、道端の落ち葉を集める。
季節は秋。
パン屋ロジェの裏手は、妖精が住まうとされる聖なる森となっており、風などに吹かれてパン屋の前にまで落ち葉が飛ばされてくる。
少女レイナはその落ち葉掃除の最中だ。
「うんしょ、うんしょ」
そんなに重いものを持っている訳でもないのだけど、勝手に掛け声が出てしまうのはレイナの癖だった。
落ち葉掃除は好きだった。
散乱していた落ち葉が整えられて、一箇所に集められていく様も好きだし。
落ち葉だらけだった掃除した場所が、綺麗になっていくのも快感だった。
ある程度、落ち葉が溜まった所で、ちりとりを持ってきて落ち葉入れに入れる。
落ち葉は堆肥にされたり、薪などの燃料に使われたり。
それでも余る分は定期的に裏庭で燃やされている。
「おじいちゃん、落ち葉お掃除終わったよ!」
「そうかー、おお! 綺麗になっとるのう。偉いぞレイナ」
「えへへへ」
バーストおじいちゃんは、そう言って私の頭を撫でてくれた。
大好きなおじいちゃんと大好きなパン屋さん。
お父さんとお母さんにねだって、少しの期間だけお手伝いに来させてもらっている。
今、おじいちゃんは店番のお時間。
店頭に座っているおじいちゃんのお膝の上にちょこんと座る。
レイナがおじいちゃんと一緒に店番をする際の定位置だった。
カランカラン
店のドアが開く音がする。
ドアの呼び鈴はフェンリルの姿が描かれた木板と、小さな細い木の棒で構成されている。
フェンリルはこのお店の店名の元にもなっている象徴らしい。
「いらっしゃいませ」
「いらっしゃいませー!」
おじいちゃんに続いて、レイナも元気よく挨拶をする。
「あら、元気が良いわねー。お孫さんですか」
「ええ、ちょっとの期間だけ預かる事になりまして」
「そうですかあ、かわいいですねー」
そう言うとおばさんは店内のパンを見てまわる。
「それじゃあ、これください」
「はい、それではお釣りはこちらです」
カランカラン
「ありがとうございました」
「ありがとうございましたー!」
店には色んな人が来る。
さっきのようなおばさんや。
昼食でいつも同じ時間に2、3個パンを買っていく人。
朝一で来て、いつも同じパンを1個買っていく人。
そして――
カランカラン
「いらっしゃいませ」
「いらっしゃいませー!」
真っ黒に日焼けした男の子。
歳は6才のレイナより、少し大きいくらいだろうか。
体中汚れだらけで、体も服も長い間洗っていないように思われる。
おじいちゃん曰く、貧民街のスラムの孤児たちだそうだ。
そういった子たちもちょこちょこと、このパン屋にはやってくる。
「あ、あの、丸くて硬くて大きいパン下さい!」
「ん、それはこれだよ。銅貨2枚だ。あるかね。」
その子たちが決まって買うのが『丸くて硬くて大きいパン』だ。
パン屋ロジェは庶民的なパン屋ではあるけど、その中でも特別に安いパンだった。
「はい!」
「うん、丁度だね。じゃあ、これ」
男の子はおじいちゃんからパンを受け取ると、パアァっと嬉しそうに明るい笑顔をする。
レイナはお客さんのそんな笑顔を見るのが好きだった。
カランカラン
「ありがとうございました」
「ありがとうございましたー!」
「おじいちゃん、さっきの子、嬉しそうだったね! レイナも嬉しくなっちゃった」
「そうじゃなあ、じいちゃんも、ああいう子を見るとうれしくなるのう」
おじいちゃんとそのような会話をしていると、お店の外から店内を覗き込んでいる、何人かの小さな男の子が見えた。
汚れているその姿からその子たちもスラムの孤児たちと思われた。
彼らは自分よりも更に幼そうだ。
店内に入るのを戸惑っているのか。
或いは、単にお金がないのか。
「ちょっとレイナいいかな」
おじいちゃんは膝に載せた、私を降ろす。
そして、『丸くて硬くて大きいパン』を何個か持ち、店外に出て彼らにそれを手渡した。
少年たちは口々にお礼を言い、その場から去っていった。
おじいちゃんは戻ってくると、再度私をその膝の定位置に乗せる。
「おじいちゃん、さっきの子たちお金払ってないけどいいの?」
「いいんじゃよ。あの子たちは。お金は持っている人から貰えばいいんじゃ」
ふーん、そうなんだろうか。
お父さんは、そんなおじいちゃんの営業姿勢を嫌って、パン屋を継がなかったと聞く。
「レイナね、大きくなったらこのパン屋さんで働きたいの。いい?」
私のその言葉におじいちゃんは少し、驚いた顔をするがすぐに笑顔になり。
「そうかあ、レイナはこのお店で働きたいかぁ。うれしいのう。楽しみにして待っておるかのう」
「うん! 楽しみして待っててね!」
◇
そしてそれから10数年後。
私はその時した約束に違わず、パン屋ロジェで働いている。
バーストおじいちゃんはすっかり歳で、今ではパン屋の業務は店番中心で、パン作りは私が中心に担っていた。
「はい、おじいちゃん、バゲットとハードロール、焼きあがったよー。丸くて硬くて大きいパンはちょっと待ってね」
パンをそれぞれの置き場に置いて、テキパキと作業を進める。
丸くて硬くて大きいパンは今でもパン屋ロジェの一番人気の商品だ。
だが、店で働き、パン作りを学んで分かったが、丸くて硬くて大きいパンは原価ギリギリのパンだった。
なのであのパンがいくら売れても店の利益に一切ならない。
売れれば売れれるだけ手間が増えるのでマイナスと言ってもいい。
それに加えて――今日も店先で店内を覗いている子たちがいる。
その子たちにおじいちゃんはいつものように、丸くて硬くて大きいパンを何個か無償で手渡していた。
その様子を見て、ふーっと思わずため息が出る。
店は儲かっている訳ではない。
維持を考えたらそのような余裕はないくらいだ。
今までおじいちゃんは、ずっとそうしていたのだからできるはずだが……。
カランカラン
外に出ていたおじいちゃんは店内に戻ってくる。
いつものように店番の椅子に座ろうとする。
しかし、途中で何かフリーズしたようにおじいちゃんは固まって、その場に倒れた。
現実感のないその光景は、まるでスローモーションのように感じられた。
「おじいちゃん!? 大丈夫!?」
びっくりしてすぐにおじいちゃんに駆け寄る。
幸いに息はあるようだ。だが、意識はない。
今、倒れた時に変な所を打っていなければいいのだが。
私はすぐさま、治療師ギルドへと走った。
◇
「これは、流行り病に老人が罹ってしまった為の急性な症状ですかね」
「はあ、それは治るんでしょうか?」
「ええ、治そうと思えば治るのですが……ちょっと問題がありまして……」
「問題といいますと……?」
「治療費が金貨100枚となってしまうのです。治療費ギルドの正規の料金ですと」
悪名高き治療費ギルド。
それぞれの疾患について料金が定められており、その料金から外れた施術をすると、治療師の資格を剥奪される。
金貨100枚などという大金など、庶民にあろうはずもない。
店を売ったとしてもそこまでの金額になるかは微妙な所だろう。
「金貨100枚などないですよねえ。まあ、後、一つ手段が有ると言えばあるのですが」
「……それは、何でしょう?」
「お嬢さんはまだ若くて綺麗だから、そのですね、体を担保にお金を貸してくれる所がありましてね……」
売春をしろという事か。
「…………少し、考えさせて下さい」
「あっ、勿論、強制ではありませんので。それではご検討ください」
そう言うと治癒師は帰っていった。
私が体を売れば、おじいちゃんが助かる。
もし、私がそんな事をしたとおじいちゃんが知ったらどうだろう……。
それこそ、寿命を縮めそうだ。
これは最終手段にしたい。
「すいませーん!」
続けての来客。誰だろうか?
今日は店はもう休みにしたのでパン屋の客は来ないはずなのだが。
「はい」
店のドアを開けるが、見覚えのない男性だ。
「すいません、どのようなご用件でしょうか?」
「いや、あのね。おたくのおじいさん、バーストさん? の借用書なんだけど。ここ、保証人になってくれているでしょ。この借用書の本人が飛んじゃってねえ」
見せられた借用書には確かにおじいちゃんの物と思われる筆跡で、保証人欄に名前が書き込まれていた。
その金額は金貨200枚!? そんな……店を売っても到底足りないような金額だ。
「おじいさんは今は?」
「今はちょっと病に倒れてまして」
「ふーん」
そう言って、男は私を舐め回すように見る。
「お姉さんだったら、紹介する所に紹介したら金貨200枚ぐらいすぐに稼げそうだねえ。もし、このままおじいさんが支払えない時は覚悟しといてよ」
「…………」
そういうと借金取りの男は今日の所は、と店から去っていった。
どうしよう。
おじいちゃんの治療費に借金。
完全に詰んでいる。
親戚で頼れる人。
両親は貧乏しているのでそんな大金はもっていない。
ユウナおばあちゃんは頼りになりそうだけど、何せ住んでいる所がここから遠い。
ここからの便りが届くのに下手したら1ヶ月くらいかかる可能性ある。
ダメだ間に合わない。
最悪の自体を想定する。
知らない男に体を好きにされる。
私に耐えられるのだろうか?
嫌だあ……誰か……助けて…………。
レイナはパン屋の店頭に座り、泣きながら一人祈った。
◇
「兄貴、ただいま戻りました」
「おう、ご苦労」
ヴィックは借金の取り立ての報告を、兄貴分のアイザックに行う。
「例の金持ちの野郎、今日家を見に行ったら、もぬけの殻でして。飛んでやがりました。幸い、保証人がついてたんで、そちらのパン屋にかましを入れてきやした」
兄貴分のアイザックがその報告を聞き、ピクッとなる。
「パン屋だと……なんていう店名だ」
「確かロジェとか……なんか犬ころの看板をしたパン屋ですね」
「…………その取り立ては俺が預かる」
「え!? なんかぶん取れるネタがあるんで?」
「いいからよこせ!」
ヴィックは借用書をアイザックに手渡す。
なんなんだろう突然。よく分からんが……。
まあ、取り立てなんて面倒な事。
兄貴がやってくれるというならそれがいい。
ヴィックは細かい事を考えずに次の業務に当たることにした。
◇
「おう、久しぶりだな」
「おう、久しぶり。マスター、俺はバーボンひとつ」
酒屋のカウンターで横並びになる二人。
「最近、順調か?」
「うーん、まあ、そこそこってとこか」
「全くいいよな、お前はその職業ってだけで金の心配しなくていいから」
「その分、色々と気苦労は多いんだよ」
「ほんとかよ」
マスターからスッと酒が供される。
「乾杯」
「乾杯」
男二人は、その酒を一気に飲み干す。
「おかわりマスター。お前もか? こいつのも頼む」
「それで……用件はなんだ?」
聞かれた男は空になったグラスの縁部分をなぞっている。
こいつのよくない癖だが昔から何度注意しても直らない。
「パン屋ロジェ。あそこの店主が倒れた」
「なんで?」
「なんか流行病らしい」
「そうか」
「そうだ」
それだけ話すと二人はまた、供された酒に口をつける。
「懐かしいなあ」
「あのお前が今はなあ」
「それを言うならお前もだろう」
「「じゃあ、やるか」」
偶然にも二人同時に同じ台詞となった。
二人は苦笑いしながら、また同じように酒を煽った。
◇
「すいませーん」
「あ、はーい」
誰だろう? パン屋は今日も休みにしているのだが。
店のドアを開けるとまたしても知らない男。
「……治療師ギルドからやって参りました」
男が話し始める前の間。
私の顔をじっと見ていたような。
ここ数日泣きはらしているから、顔にもしかしたら泣き跡がついているのかもしれない。
「えっ……でもまだお金は用意できていませんけど」
「あ、はい、それはまだいいのでとりあえず、患者さん見せてもらえますか?」
「……それでは、こちらです」
店の奥の居住域に男を案内する。
バーストおじいちゃんは、あれからずっと熱を出しっぱなしで、日に日に弱っていっているように感じる。
「これは……なるほど……」
男はすぐにおじいちゃんの診断を始めた。
一人で何かブツブツ言っている。
「おじいちゃんは……大丈夫でしょうか……」
恐る恐る尋ねる。
「……えっ、ああ、大丈夫です。もしや手遅れかと懸念していましたが、大丈夫ですよ」
そういうと男はおじいちゃんに手をかざして、その手がパッと光ったと思うと――
『パーフェクトヒーリング!』
治癒魔法を発動する。
おじいちゃんが優しい光の粒に包まれていく。
しばらくの間、その光の温かさを間近で感じていると。
ずっと苦しそうだったおじいちゃんの表情が、安らかなものに変わっていく。
いつしか光の粒は消え去っていった。
おじいちゃんの額を触って熱を測ってみる。
下がっている! 熱が! こんな短期間に!
「もう大丈夫です。ただ少し、弱っているのでしばらくの間は安静にしてください」
「はい…………」
喜びもつかの間。
そうだ支払いだ。金貨100枚なんてお金、今はない。
「お支払いについては後日で大丈夫です。請求書が届くと思いますのでまた、そちらを確認してください」
「はい…………ありがとうございました」
おじいちゃんを治癒してもらってありがたいはずなのに。
どうしても気分が暗くなって、それが声に出てしまう。
帰り際、男はパン屋の店内でふと立ち止まった。
その目はパン屋の店内のいろんな箇所を追っているように見える。
店を売り飛ばそうと査定でもしているのか? と邪知してしまう。
「それでは」
と去っていく男にいつまで頭を下げた。
おじいちゃんの命を救ってもらえて、感謝してもしきれない。
だが…………お金の事は暗く心にのしかかっている。
それから数日後。
治療師ギルドから請求書の封筒が届いた。
その封筒だが、奇妙な事にあの借金取りの事務所と連盟の封筒となっている。
どういう事なんだろうと封筒を開けてみる。
封筒には請求書が2枚と、何枚かの書簡が入っていた。
まずは請求書を確認する。
ドキドキ。一体いくら請求されるのだろう。
治療師ギルドの請求書。
『治療費:金貨100枚』
その記載を見た時にスッと心が一気に冷える。
やはり、宣告通りの治療費だったか、と思うと。
その下部に『支払済額:金貨100枚』とあり。
更にその下部に『請求額:0』と記載されている。
え!? どういう事なんだろう?
続いて、借用書も確認してみる。
『借金額:金貨200枚』
これは前に見た通りだが。
『返済額:金貨200枚』
『返済必要額:0』
と記載されている。
こちらも返済済? 一体誰が?
「うっ、うん……」
その時、病床のおじいちゃんが何日ぶりかの目を覚ます。
「おじいちゃん、大丈夫?」
「お、おう。レイナには苦労かけたなあ」
「いいよ、そんな事は。それより、おじいちゃん、今、不思議な事が起こっててね」
「不思議なこと?」
「うん、治療費と後、借金があわせて金貨300枚あったのに、いずれも支払済になってるの」
「借金は……わしが保証人になっているやつか……後は治療費もそんなに、それが支払済?」
「うん、あっそうだ、後、書簡が入ってたんだ。ちょっと読んでみるね」
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
拝啓
パン屋ロジェ店主 バースト殿
その孫 レイナ殿
今回、請求書と借用書を確認して驚いていることかと思いますので、このように書簡にて書き留めさせてもらいました。
治癒師の私、ネイサン。
そして高利貸しのアイザック。
我々二人は今でこそ、それぞれ職を持ち、普通に社会生活を営んでおりますが、貧民街のスラム出身の孤児であります。
ゴミ山からゴミを漁りながら、互いに協力しながら生き抜いてまいりました。
孤児というものは一般の人々にとっては厄介もので。
どんな店に行ってもまともに物も買えずに門前払いされるのが常です。
そんな中、パン屋ロジェは我々を受け入れ。
更にあの破格のパンによって、我々の孤児の命を繋いでくれたと言っても過言ではありません。
ゴミ山からお金になるものが見つからず。
何日も何も食べていない状態でパン屋ロジェの外で中を眺めていた時。
店主が外に出てきてそっと渡してくれたパン。
あの時の事は今でも忘れる事はありません。
さて、請求書と借用書に記載されております、それぞれの金額についてですが。
それぞれすでにバースト殿によって、10数年前に複数回にわたって支払済でございます。
パン屋ロジェの『丸くて硬くて大きいパン』によって。
心からの敬意を込めて。
ネイサン、アイザックより
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
ポタポタ……とその書簡には読んでる最中から堪えきれなくなった涙が落ちている。
「おっ、おっ、おじいちゃんが……おじいちゃんは……う゛う゛ーーッ」
涙は頬を伝い、次から次へと流れ落ちる。
その時、ふと、おじいちゃんの方を確認してみる。
「ぐっ……う゛……う゛ー、ぐっーーッ!」
あのおじいちゃんが泣いている。
クールで泣き顔なんか一度も見せた事がなかったおじいちゃんが。
その様を見て、私の理性によって堰き止められていた感情の濁流は決壊した。
「おじいちゃんは……まち……がって……ながっだぁーーー」
病床に寝転んでいるおじいちゃんに、もたれかかるように突っ付して泣く。
おじいちゃんはそんな私の頭に手を置き、優しく撫でてくれた。
「もう、落ち着いたか?」
「うん……」
散々泣いた後の事。
「おじいちゃん、私、パン屋ロジェを継ぐね。そして、『丸くて硬くて大きいパン』はずっと残していく」
「そうか……」
おじいちゃんは私のその宣言を覚悟を嬉しそうに、そしてどこか切なそうにも眺めていた。
「『丸くて硬くて大きいパン』については実はわしも引き継いだ物なんじゃ……。それでは、その話を少ししようかの……」
こうして、バーストのその昔話が始まった。
-------------------------------------------------------------------------------------
【NEW】2022/6/5
新たに連載を開始しました。
こちらもよければよろしくお願いします!
不遇ジョブで追放されたが俺のスキル経験値貸与がチート過ぎる件。トイチの利息で不労所得して最強最富に成り上がり、追放した奴らに当然ざまぁします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます