あとがき
リプレイ『In just for AI』のプリプレイ編、如何だったでしょうか。
僅かでも楽しんでいただけたなら、本当に嬉しい限りです!
とはいえ、まだ1話のリプレイ執筆が済んでいない状況のため、暫くの時間を頂く形になってしまう事を改めて謝罪しないといけません。ごめんなさい!
さて、折角なのでこのシナリオを書くに至った経緯を話しておこうかと思う。
トレーラーやハンドアウトにも書いた通り、今回はFH卓。それも”少年少女の逃避行”という、ダブルクロスの定番からは外れたシナリオになっている。
原案となるシナリオを書き始めたキッカケは、仕事で失敗した事に起因する。
若手によくある話だが、例に漏れず私も失敗し、大いに落ち込んでいた事があった。
そんな折に、双子のえるみんが脳天気にもゲームをしながら言い放ってくれたのだ。
「このまま逃げきれば勝てるー!」と。
そうか、と私は一人納得した。逃げて勝てるなら、逃げる事だって戦いだ。
戦いであるならば、ダブルクロスで逃げたって良いじゃないか!
そんな考えの元、逃避行を主軸に据えたシナリオ『In just for AI』の原型は完成した。
一度お蔵入りしたその原型は、まえがきにあった通りの経緯となり、今に至る。
このシナリオにキッカケを二度もくれたアイツにも、ちょっとした娯楽になれば幸いだ。
読者諸氏においても、もちろん楽しんで貰えたら望外の喜びに他ならない。
”日常”と”非日常”が逆転してしまった少年少女が織り成す逃避行。
それぞれの事情と悩み、それ故の強さと弱さを抱えた不器用なアイの物語を、ぜひ見届けて欲しい。
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