PC1紹介
PC作成中に、mistoさんがぽつりと恐ろしい言葉を発した。というのも──
misto:今回、かなりロマンビルドになりそう。
イズミユキ:え、いつも以上に?
misto:うん。ミドル戦闘はちょっと頼る事になるけど、いいかな?
イズミユキ:それは構わないさ。今回はmistoさんがPC1なんだし、ロマンもアリだと思うよ。
だみ:GMとしてもそっちの方が面白くなって好みだぜ。
misto:そうかい? ならこの方向で作っていくよ。ありがとう、二人とも。
……ああ、懐かしい。この頃はまだ、私は余裕でいたんだ。
まさかPCのデータを見て、青ざめながら笑う事しか出来なくなるなんて、ね。
misto&イズミユキ:出来たよ!
だみ:お! 早速見せてもらおうか!
…………
……
だみ(以下、GM):さて、まずはPC1から自己紹介をお願いするよ。
misto(以下、アイリス):OK、こういった事は初めてだが、こほん。
姿勢を改め、少し堅い表情で少女──アイリスは言葉を紡ぎ始め……、
アイリス:「私はコードネーム:記録保持者”アークレコーダー”。シンドロームはオルクス×ウロボロス。FHセル『統制機関』所属の……あぁもう、かったるいな」
……10秒と経たない内に断念した。
アイリス:「名前はアイリスというよ。データを記録する事に特化して生み出された独立型レネゲイドビーイングさ。
生まれてこの方、ずっと白くて狭い部屋に閉じ込められて延々とデータを記録し続ける日々。
別にそういう役割で生まれたのだから、それ自体に不満は無いのだけど……来る日も来る日もそれでは、飽きもくるというものさ」
肩を竦め、アイリスは退屈そうに微笑む。
アイリス:「データなんて所詮、0と1の集合体。それでは足りないんだ。……私は、刺激を欲している。
憂さ晴らしに戦闘訓練プログラムに精を出してみた事もあるが、あらゆる記録を貯蓄している私にとって記録更新など容易いものさ。
今ではトップレコーダーの常連になってしまったよ」
少しだけ誇らし気に笑って見せるも、ひとつ、微かな吐息を漏らす。
アイリス:「しかし、それも結局は決められたプログラム通りの動きをしているに過ぎない。つまらないんだ。
刺激が欲しい。そんな
退屈そうだった瞳に、光が宿る。
アイリス:「話を聞くたびに、自らの中にバグ……いや、この場合は欲望と言うべきか。
私という個体は”外に出てみたい”と思ってしまった。
まったく、この私から欲望が湧くなんて想定外だったよ。でも、確信した」
つまらなそうだった彼女は、いつの間にか嬉しそうに笑いかけている。
アイリス:「私が求めていた刺激とは──これだったんだ。
だからアイリスという名の私は、彼にこう提案してみる事にする」
そっと、小さな手を差し出して。
アイリス:「なぁ、もし君が良ければだが──広い世界まで、私を
それこそ、君が教えてくれた童話のお姫様のようにね」
彼女は満足気な表情を浮かべ、眼前の男を見つめる。
アイリス:「……とまぁ、こんな所が私という個の自己紹介というわけだ。
ついでに個体データも聞いておきたまえ。なに、聞いて損は無い筈さ。
戦闘スタイルは《ディストーション》を用いての純粋な白兵型。クライマックスでは侵蝕率に物を言わせて超火力をブッパする構成となっているよ。
まぁそのお陰か、基本火力が低めとなっているが、そこはご
笑いながら肩を竦めて、自身の性能における弱点を語り。
アイリス:「それと、私の中にはあらゆるデータが蓄積されている。勿論、知らない事は知らないが、役に立つ事もあるだろう。
クライマックスではエンブレムデータの『ラストラン』を用いて戦闘力の向上を図る手筈だ。強力な分、身体に強烈な負荷が掛かるが……まぁどうにかなるさ」
「さ、自己紹介はこんな所だ。どうかお姫様な私の事をよろしく頼むぞ、ハイド」
眼前の男──逃避行を続ける共犯者に、少女は優しく笑いかけた。
▼アイリス 10歳 女性型
「なぁ、もし君が良ければだが——広い世界まで、私を
コードネーム:記録保持者”アークレコーダー”
シンドローム:オルクス×ウロボロス
Dロイス:変異種”イレギュラー”
RDロイス:■■■■”■■■■■”
ワークス / カヴァー:FHレネゲイドビーイングD / 破獄の逃亡者
出自:人工生命(
経験:伝説(模擬戦闘)/ 繰り返しの先にあるIFな戦闘ではあるが、私は名はトップの座に君臨している。
欲望:平穏(……。) / 平和とは、何をもって定義すれば良いのだろうね。
覚醒 / 衝動:生誕 / 妄想
基本侵蝕値:40
能力値:肉体1 / 感覚2 / 精神3 / 社会 4
主な技能:白兵4 / 意志1 / 調達6 / 情報:FH1 / 情報:統制機関1 / 情報:共犯者 1 等
主なエフェクト:
《ディストーション》《背教者の王》《原初の白:マシラのごとく》《パーフェクトイミテイト》《不可視の領域》《イージーフェイカー:写真記憶》等
使用武器:『イノセントブレード』
主なアイテム:
『ラストラン』『ミーミルの覚書』『エンチャント』
外見情報:
濃い紫の長髪に、夜空を思わせる透き通った青い眼をした女性。
人工レネゲイドビーイングのため、年齢が10歳であるにも関わらず身長は150cmある。おおよそ低身長の女子中高生くらいの体格だ。
腿まで丈があるパーカーを着ているが、その下には何も着ていないらしい。レネビだから仕方ない。仕方がないのだ。
首には頑丈なチョーカーを付けている。
扱う直剣にオルクスの因子が打ち込まれており、戦闘時には刀身が歪んだり透けて視える。
それ故に”
名前のアイリスは
備考:
クライマックス戦闘時の瞬間火力に主眼を置いた、社会型白兵アタッカー。
《原初の白:マシラのごとく》や《背教者の王》、Dロイスで取得した《パーフェクトイミテイト》を組み合わせた攻撃は、これらのエフェクトだけで火力固定値が40点になる。
また経験点が50点もかかるエンブレムデータ『ラストラン』を取得しており、使用する事で判定ダイスや攻撃力が激増する、まさにロマン砲。
しかしこの『ラストラン』、実は使用すると侵蝕率が20も上昇し、更に暴走のバッドステータスまで付与されるという諸刃の剣でもある。
RDロイスについては名称、効果共に現段階では伏せておく。本編中に使用されたタイミングで、都度紹介していくつもりだ。
GM:ロマンビルドって言ってたけど、ここまでとは思わなかった! 火力固定値高すぎない!?
アイリス:全部含めると50点以上の固定値さ。
イズミユキ:しかし……RDロイス、気になるなぁ!
GM:存分に気になっていてくれ。その分、きっとタノシイぞぉ。
イズミユキ:何か、猛烈に不穏な空気が漂ってきた気がする……!
とはいえ、まさかここまでの火力になるとは。
場合によってはエネミーが敵じゃないレベルになってしまうぞ……ハ、ハハ……!
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