トレーラー&ハンドアウト
misto:RHOと──
イズミユキ:RDロイス……だと。
misto:また随分と思い切ったね?
だみ:うむ。えるみんが発案したシステムなんだが、良いアイデアだったんで採用してみた。
イズミユキ:しかもこれ、RDロイスはオリジナルデータか。それも二つから選択式って事は……。
だみ:二人分で四つ用意してある。
misto:つまり半分は無駄になる訳だけど、良いのかい?
だみ:ああ、構わないとも。作るのも楽しかったからね。
嘘ではない。だが、それだけの理由ではない。
二つずつ用意する方が”都合が良い”のだ。だが、詳しい理由は後で話す事にしよう。
だみ:さて、レギュレーションの公開も終わった事だし──。
イズミユキ:来るか!
だみ:うむっ! こちらが今回のAI卓、そのトレーラーとハンドアウトだ!
▼トレーラー
昨日と同じ今日、今日と同じ明日。
代わり映えしない腐った日々が死ぬまで続くと思うと、吐き気すら憶える。
しかしそれも、過去の話。
少女が少年と、不思議なほど永く視線を絡ませた瞬間から。
少年が少女に、まだ見ぬ未来への可能性を感じた瞬間から。
全てがセルリーダーに統制される、味気ない日常を抜け出す事を決意した。
戦う事しか知らない少年少女は、戦う事でしか明日を求められない。
この感情で傷付けないようにと、余りに拙すぎる想いを抑えつけて。
目的だけは一致している筈。互いの存在だけが、心の拠り所だった。
この物語は、まだ知らない明日を求める──逃避行である。
ダブルクロスThe3rdEdition
キャンペーン『In just for AI』
第一話「秘めた決意」
ダブルクロス──それは、裏切りを意味する言葉。
▼ハンドアウト
●PC1──未来を夢見るAI
シナリオロイス:狭い部屋 推奨感情:退屈 / 食傷
推奨ワークス:レネゲイドビーイング
君はAI、人工知能を持った統制機関所属のレネゲイドビーイングだ。
それは先天的な物かもしれないし、後天的な物かもしれない。
ひとつ確かな事は、君がFHによって生み出された人工的な存在である事。
あらゆる知識を吸収する事が出来る君の存在は、人類の光明足り得るだろう。
しかし、それは叶わぬ夢だ。
なぜなら君は訓練時以外は狭い部屋に幽閉されているのだから。
偶然か、それとも必然か。部屋を訪れたPC2によって君は新たな知識を得る。
6日後、巨大な彗星が地球に最接近するらしい。
君はその話に強い興味を抱き、小さな声で”願い”を口にする。
「広い世界まで、私を
●PC2──非日常への誘拐者
シナリオロイス:統制された日常 推奨感情:退屈 / 食傷
推奨ワークス:FHチルドレン
君は統制機関所属のチルドレンだ。
得意とするのは直接戦闘かもしれないし、情報戦かもしれない。
ひとつ確かな事は、君の前に立ち塞がった者は全て破壊してきたという事。
あらゆる対象を破壊してきた君だが、命令のままに戦う事に嫌気が差している。
しかし、セルリーダーによる統制を逃れる術は無い。
なぜなら君は戦闘時以外は機関の屋内から出る事が叶わないのだから。
偶然か、それとも必然か。隠蔽された狭い部屋を訪れた君はPC1と出会う。
ふと巨大彗星接近の話をした君は驚愕する事となる。
君が話した内容を記憶し、自身を誘拐するようにPC1が誘ってきたからだ。
「──君を誘拐する。望み通り、広い世界まで」
misto&イズミユキ:台詞付き!?
イズミユキ:しかもこれ、二つが繋がってて……あ、エモいぞ!
misto:未来を夢見るAI、とか非日常への誘拐者って名前も良いよね。
イズミユキ:それな。なんかルールブック(以下、ルルブ)に載ってるサンプルキャラクターみたいだ。
misto:しかし、巨大な彗星か……。
イズミユキ:6日後って、やけに具体的な数字が書いてあるのも気になるポイントだね。
良い所に目を付けてくる。事実として、重要なポイントだ。
当然、これにも理由があるが……例によってまだ言う訳にはいかない。
だが必ずや明かす時が来るため、読者諸氏においては温かい目で見守っていただけると幸いだ。
だみ:HOを選択した後に、個別でRHOを渡していこうかと思う。
イズミユキ:なるほどね。そこでRDロイスもって事か。
misto:さて。じゃあどうしようか?
イズミユキ:そうだな……プラプロでは私がPC1やったから、今回はmistoさんがPC1とか、どうかな。
misto:良いのかい? お言葉に甘えちゃうけども。
イズミユキ&だみ:もちろん良いよ!
こうしてmistoさんがPC1、イズミユキさんがPC2を演じる事が決定した。
きっと……いや。間違いなく楽しい卓になる。
私は悪い笑みを浮かべながら、それぞれにRHOとRDロイスを配ったのだ──。
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