幕間1:それもう狛犬じゃん!!
だみ:ぜぇ……ぜぇ……エ、エ゛モ゛い゛――ッ!
PC達が繰り出す
えるみん:星を視た、かぁ……ロマンチックだったねー!
だみ:ああ……マジでエモ死する所だった――。小休止入れて正解だったわ。
えるみん:簡単に死ぬなしー! セッションの続きが見れなくなるでしょー!?
死んで欲しくない理由そこかよ! まあ嬉しいけどさ!?
そう心の中だけでツッコんでいると、何かを思い出したようにえるみんが唐突に声を上げた。……嫌な予感しかしねぇ。
えるみん:そういえばさっきのシーン、途中でなんかスマホ弄ってたけど、なんかあったの?
だみ:ん? ああ、シーンの描写方針の提案をイズミユキから貰ってさ。それを確認したり返答したりしてたんだ。
えるみん:珍しいねー。どんなの提案されたのー?
だみ:さっきのシーンで、ハイドがアイリスとの共犯関係を解消するかもって内容だったよ。
えるみん:え! でも結局解消しなかったって事は提案を蹴ったのー?
だみ:いや? 提案を聞いて、『了解よ』くらいしか返してない。
頭の上にハテナを浮かべたような顔をしている。珍しい事に、私が話の主導権握ってるぞ!
だみ:つまりさっきのシーン、ハイドは本当に関係を解消するつもりで動いていたんだ。それを防いだのは――
えるみん:アイリスとの会話だけ!?
被せられたが、まあそういう事だ。
事実として、先程のシーンでは私は見守るだけに徹していたのだから。
えるみん:え、それもうアレじゃん――狛犬じゃん!!
だみ:こ、狛犬??? ……ああ、
えるみん:うんー! もし提案通り解消されてたら、どうするつもりだったの?
だみ:シナリオの一部を書き直しかな。
とはいえ何故か、提案を聞いた時点でそうはならない予感があった。信じていたからこそ、提案を肯定も否定もしなかった。
言われてみれば、そうなる可能性がある時点で蹴っておくのが当然だった気もする……。GMって難しいな。
えるみん:なんかさっきのシーン、エモさが急に膨れ上がった気がする……エモーっ!
双子がエモいエモいと叫び合っている内に、小休憩の時間は終わりを告げるのだった……。
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