PC成長:ハイド・バレンウォート
アイリスの成長報告に悶え終えてから、私はハイドに成長報告を促した。
GM:それでは次、今回焦点が当たるのは君だ! ハイド・バレンウォート、どうぞ!
イズミユキ(以下、ハイド):「……さて、機関からの脱出にも成功したわけだし、とりあえずは成長報告だな。さっさと済ませるぞ」
街をキョロキョロと見回す隣のアイリスに話し掛ける。
ハイド:「まずは技能。〈芸術:窃盗〉、〈意志〉、〈情報:共犯者〉をそれぞれ伸ばしてる。窃盗技能も情報技能も、統制機関から逃げ延びるには必要不可欠だからな……。
エフェクトは新しく《ワンショットツーキル》を取得した。これで敵がある程度の数で来ても対応可能って寸法だ。
あとはイージーエフェクトか。《代謝制御》、《天使の絵の具》に《七色の直感》を新規に取得してる。どれも逃亡生活には役立つだろうさ」
《ワンショットツーキル》Lv1
《代謝制御》Lv1
《天使の絵の具》Lv1
《七色の直感》Lv1
〈芸術:窃盗〉1→2
〈意志〉0→3
〈情報:共犯者〉1→2
ハイド:「まあ、俺の成長はそんなところ――アイリス? 聞いてんのかお前……あれは果物屋だ。珍しいもんじゃねぇ」
人目を盗んで隠密化したハイドは、小ぶりの林檎をくすねてアイリスの元へと戻る。
ハイド:「ほら、これで満足だろ。それ食ってる間だけでもいいから、少しは大人しく逃げる算段を……って言ってるそばからショーウィンドウに引き寄せられてんなよ……」
苛立ちと睡眠不足に
眉間に皺を寄せたまま、今の状況と今後を考える。
ハイド:「(機関からの脱出には成功した。けどそれは、いくつもの偶然と隠された思惑が絡んだ結果……言っちまえばただのラッキーだ。こっから先、敵の目を欺いて逃げ切るためにも――気を抜くわけにはいかねぇ)」
皺を一層深め、平和な“非日常”の街を
ハイド:「(それに機関の外に出るってことは俺の――いや、今それを考えても仕方ねぇか。ともかく、厳重警戒で逃げるしかない。下手に油断すれば待ってるのは……最悪の結末だけだ)」
思考による確認を終えたハイドは小さく舌打ちすると、
ハイド「……眠ぃな、クソが」
殺気立った神経で呟き、街の喧噪へ溶けていく。皮肉にもその様子は、逃亡者と呼ぶに相応しいものだった――。
GM:ハイドはイライラしてますねぇ、なんでだろうねぇ?
ハイド:なんでだと思うGM!
アイリス:ふむ、睡眠不足か。それは良くない。健康に障害を来たす可能性がある。即座に睡眠を取るべきだ。
ハイド:アイリスお前……何食わぬ顔で単独行動のチャンスを作ろうとするんじゃねぇ。
GM:悪意が無いのがまた可愛いな。
さて、それじゃ本編に入っていくよ。今回も頼りにしてるぜ二人とも。よろしくぅ!
ハイド:Yes! よろしくー!
アイリス:よろしく頼む!
GM:セッション……スタートだ!
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