概要
滅びた国の騎士と、名もない山村の少女が紡ぐ物語
『レシド帝国』と『リヒテ王国』の十年間にも及ぶ戦争は、ついに王都サリエンの陥落と共にレシド帝国の勝利に終わる。
その王都陥落の日に、難を逃れ山を越えて逃げ出した『ラルフ』は、山奥でひっそり暮らしている名もなき小さな村で目を覚ます。
そこで、倒れた自分を発見して村まで連れてきてくれた少女『レナ』と、戦争孤児の『ティアン』と知り合ったラルフは、外の世界と断絶して自給自足しながら暮らす山村での生活に段々と馴染んでいくが……。
========《アジール戦記シリーズ、第1弾》========
この話は《アジール戦記シリーズ》の最初の1つ目の物語になります。
2つ目の物語である《辺境の歌》と直接的な関連性はありませんが、同じ世界観と時間軸を共有する物語となっています。
《辺境の歌
その王都陥落の日に、難を逃れ山を越えて逃げ出した『ラルフ』は、山奥でひっそり暮らしている名もなき小さな村で目を覚ます。
そこで、倒れた自分を発見して村まで連れてきてくれた少女『レナ』と、戦争孤児の『ティアン』と知り合ったラルフは、外の世界と断絶して自給自足しながら暮らす山村での生活に段々と馴染んでいくが……。
========《アジール戦記シリーズ、第1弾》========
この話は《アジール戦記シリーズ》の最初の1つ目の物語になります。
2つ目の物語である《辺境の歌》と直接的な関連性はありませんが、同じ世界観と時間軸を共有する物語となっています。
《辺境の歌
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!世界観と構成が秀逸な、温かさと切なさが同居する物語
ファンタジー要素の入った文芸作品、というのが第一印象です。
まず、各章に入ったところの導入で次第に明かされていく世界観によって、謎に包まれた主人公の騎士の背景が次第に明らかになっていくという構成がとにかく上手いです。
受動的に読むだけの楽しみがあるわけではなく、主人公の背景や感情を自分なりに推測を立てながら読み進められるのも、この物語が提供するおもしろさの1つだと思います。
また、各章がとても続きの気になる引きを持っています。
山奥の村の平穏な日々に包まれた亡国の騎士が、村の生活に順応していく様子は心温まるものなのですが、それとは対照的に重い現実として語られるプロローグや…続きを読む