第三章 : 不協和音

――導入

 各騎士団に所属する一般兵士の間に階級は存在しないが、例外的に《一等兵士》を置く場合がある。

 この一等兵士は兵士の古株から選ばれて、騎士の副官的役割をこなしていた。それ故、野戦などの戦場においては発言権こそないが軍事会議に参加していたという事例が報告されている。



 ――レシスト共和国、グラナド市立歴史研究所の所長、リオレン=シモンの著書

『近代歴史概論』、「十年戦争編―リヒテ王国軍の構成」から抜粋――


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