第二章 : 適応から順応へ
――導入
リヒテ王国軍は4つの騎士団で構成される。
まず第一騎士団である《
そして第二騎士団である《
また騎士団長を代々ラインハルト家で勤めていたことから、俗名ラインハルト騎士団とも呼ばれていた。
次に第三騎士団である《
その代わり、必要に応じて騎士団の権限で各都市の警備隊を徴兵する権利を有していた。それ故、雷の声騎士団は特定の拠点を持つことなく、十年戦争でも主に遊撃隊の任を任されていた。
最後に《
4つの騎士団の中で所属する騎士の数が一番少ない代わり、各騎士団の選りすぐりを集めた近衛騎士団は、十年戦争の最後まで帝国を悩ませ続けた。
これらリヒテ王国4つの騎士団では特殊である雷の声騎士団を除き、騎士1人に当たり通常4名以上の一般兵士が付き従う形を取っていた。
そして騎士10名から20名程度の数を束ねる者を大騎士と呼ぶ。また大騎士を5名から10名束ねる騎士が騎士隊長の任に就き、その騎士隊長らを配下におくのを騎士団長、1つの騎士団の頂点としていた。
――レシスト共和国、グラナド市立歴史研究所の所長、リオレン=シモンの著書
『近代歴史概論』、「十年戦争編―リヒテ王国軍の構成」から抜粋――
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