概要
聖騎士としてマイア王家に仕えるブレイヴは王命により、城塞都市ガレリアの守護を任される。
北の敵国ルドラスとの戦争には終わりが見えず、ガレリア遠征も長期化すると思われていたその頃、ブレイヴの元に現れた要人は幼なじみの姫君レオナだった。
レオナを保護したブレイヴは城塞都市ガレリアから脱出、その後も国王アナクレオンと対立する元老院によって国を追われしまう。
他国へと落ち延びて祖国イレスダートへと戻る道を模索するブレイヴと、同じ竜族との干渉によって自らが宿した竜の力が徐々に強まってゆくことを自覚するレオナ。
これは、数奇な運命に抗い続ける聖騎士と竜の末裔である王女の物語。
※20年くら
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!これぞ王道! 本格的なハイファンタジーを読みたい方に!
聖騎士ブレイヴと、彼の幼なじみの王女レオナを軸に物語は展開します。
ですが、物語は幼なじみの恋愛にフォーカスされるというより、
陰謀渦巻く国内政治や、隣国との戦にまつわる国際情勢など、
硬派な見どころがたくさんあります!
架空の世界を舞台としたファンタジーではありますが、
しっかりとした設定と、臨場感あふれるキャラクターたちがたくさん活躍する本作は、
まるで実在した国の歴史小説を読んでいるかのよう。
もちろん魔法が出てきたり、ドラゴンの存在がほのめかされたりと、
ファンタジーらしいワクワクする仕掛けもたくさん!
重厚な本格ファンタジーにどっぷり浸かりたい方にぜひ読んで欲しい、長編小説で…続きを読む - ★★★ Excellent!!!恋人同士に見えるのにそうじゃない聖騎士と王女の純愛焦らし×壮絶戦記物語
周りから見たら明らかに『恋人』なのに、当人同士はそう思ってないという聖騎士ブレイヴと王女レオナ。ブレイヴはレオナに危ないことはしてほしくないのだけれど、レオナは自分から突っ走ったり、ブレイヴを黙らせられるほどの切り札を持ってたりするので悩みどころ。
そんな二人の純愛焦らし物語と、山と谷だらけの壮絶な旅の戦記が織り成す物語が『イレスダートの聖騎士』です。
物語を彩るのは、多くの登場人物。群像劇の側面も持つだけあって、一人ひとりが、そこまで書くの? というくらい深く丁寧に描かれています。そんなキャラクターが30人、40人といたら? 息遣いまで聞こえてきそうな勢いで臨場感が増しますよね。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!聖騎士と姫君はさすらう。大満足の冒険譚!
重厚なクラシックをBGMに、読んでいただきたい名作。
美しき姫君は、なぜか兄王から、王宮を秘密裏に脱出させられます。
聖騎士は、姫君を守り、イレスタード国をあとにし、長き、長き、放浪の旅に出ることになります。
世界は広がります。
国がいくつも出てきて、それぞれの特色、歴史も語られます。これは旅の物語。そして、戦記。
登場人物もたくさん。
誰も、無駄なんてことはありません。
それぞれ、味わい深い物語を持っているのです。
愛し合い、労りあう夫婦がいます。
徳の高い為政者がいます。
女性であることより、騎士であることを優先し、涙する人がいます。
探し人を探し続ける人がいます。
策略、剣の闘い…続きを読む - ★★★ Excellent!!!聖騎士物語☆王道ハイファンタジーに浸れます!
この作品は最近のチートやモブ、
異世界転生やゲームやダンジョンやスライムはでて来ません。
とはいえ、魔法的なのはでてきます。
古き良き王道ファンタジーという言葉がぴったりです。
中世ヨーロッパを思わせる風景、
イレスダート国に住むブレイヴ聖騎士が、
この国の王女エレナとともに国を出るとこから物語は始まります。
レビューは他の方もたくさん書かれているので
わたしが書くことはないかもですが、まだまだ続く長編大作なので、
読み仲間になってほしくてレビューしました(*^▽^*)
主に国と国との重厚なお話ですが、
幼なじみのエレナとブレイヴの
身分違いの淡い恋にも注目してください。
ブレイヴは…続きを読む - ★★★ Excellent!!!王道ファンタジー。描写が繊細で、彩りに溢れています
王道を行く戦記物、そして冒険ファンタジーです。
文章についてですが、情景描写が繊細で、どの場面でも割と挿入されてきます。
なので、書かれてある文章を頭に思い浮かべた結果、街や自然の景色が、全て鮮明に描けます。脳内で、背景が真っ白だった試しがないです。
何よりそれを表現する語彙力の豊富さが本当に凄まじいです。勉強用の指南本としての価値さえあるのではないでしょうか。
シナリオも、主人公の騎士とお姫様のヒロインが争いに巻き込まれつつ、出会いや別れを繰り返します。
チート一切なしで切り結ぶ(主人公担当)こともあれば、この世ならざる奇蹟で超常の敵に対抗したり(主にヒロイン担当?)、時には戦争そのも…続きを読む