美しい装丁の、重厚な物語

重みのある丁寧な描写。深く緻密に作られた世界観。
それに誘われて一度読み始めれば、まるで厚みのある表紙を捲り、一頁ごとに紙の手触りまで楽しんでいるような感覚に。

現実世界と同じように、登場人物それぞれに苦悩があり、葛藤があります。
そんな綺麗事では済まされない厳しい世界、苦しい状況だからこそ、主人公の聖騎士と王女の純愛が心に染みます。

隠された数々の謎の行方と二人の恋愛の進展に胸をときめかせつつ、じっくりと浸りたい本格ファンタジーがここにあります。

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