聖騎士と姫君はさすらう。大満足の冒険譚!

重厚なクラシックをBGMに、読んでいただきたい名作。

美しき姫君は、なぜか兄王から、王宮を秘密裏に脱出させられます。
聖騎士は、姫君を守り、イレスタード国をあとにし、長き、長き、放浪の旅に出ることになります。
世界は広がります。
国がいくつも出てきて、それぞれの特色、歴史も語られます。これは旅の物語。そして、戦記。

登場人物もたくさん。
誰も、無駄なんてことはありません。
それぞれ、味わい深い物語を持っているのです。

愛し合い、労りあう夫婦がいます。
徳の高い為政者がいます。
女性であることより、騎士であることを優先し、涙する人がいます。
探し人を探し続ける人がいます。
策略、剣の闘い、火を吹く竜。
ヘーイ! 王道!! 
王道が良いんですよっ! 読みたいのっ、王道がっ!

美しく、いかなる時も優しさを失わない姫君。
清廉で思慮深くありながら、己の持てる力だけで事態を好転できず、あがきながら進む主人公。

主人公は、いつも、姫君を守り通そうとします。

二人の恋愛は清らかな百合のような香気を放ちます。
ぜひ、腰をすえて、じっくりと大満足のファンタジーに浸って欲しいです。

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