概要
転生して平和な島国アストレアの期待されない第三王子として自由気ままに生きてきたエドワードだったが、女神によって召喚された聖女様の出現によって生活は一変する。
精神状態が天候に現れるという厄介な聖女様の世話役に聖女様が選んだのは……見目麗しい兄達ではなく地味なエドワードだったのだ。
女神様から与えられた使命を放棄して泣き続け、雨ばかり降らせる聖女様の世話なんて面倒な上、責任重大。
どうして泣くのかと理由を聞けば「彼氏が死んだ」。
そんな理由でお前は泣かないだろう。
分かっているんだからな。
その死んだ彼氏、前世の俺だから。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!凄く情景がイメージ出来、主人公にもヒロインにも共感出来る作品
一言で言うと凄く面白い。
主人公は転生してるけどチートとかではなく、何より転生作品なのに定番のモンスターが登場するとかなく、何より戦闘がない他ではない世界観。
ヒロインは転移で感情の起伏や喜怒哀楽で天候が変わると言うこれまた他ではない設定が素晴らしい。
ヒロインの感情の変化を書いているがそこに天候が表現する事で更に心理状況が読み手に伝わる。
色々良さや面白さをレビューしたいが<百聞は一見になんとやら>
是非読んでもらえたら言いたい事が共感できると思います。
7月10日に書籍発売らしいので買いにいかねば ε=ε=(ノ≧∇≦)💰 - ★★★ Excellent!!!別れが交差し、恋人は再び雨を降らせる。それは思い出の桜か、始まりの雫か
彼女は往った。些細な陰謀により、些細な油断が、彼との最後だった。
彼は逝った。些細な偶然による、募っていた昏い想いが、彼女との最後を教えた。
そして再び、2人は出会った。彼は王子と成り、彼女は聖女と為った。
後悔と疑惑と恋心が入り乱れ、奇跡の元に雨が降り注ぐ。
タイトルからは想像も付かない程に作りこまれた世界観と、感情の忌諱が細かく描かれていて、この物語に登場するキャラクターがそれぞれ「生きている」と感じさせてくれます。
そして、暗い感情や苦しい展開を交えながら少しずつ彼は成長し、2人の距離も少しずつ近付いていく。無駄な葛藤を抱え、悩み、そして思いをぶつけあう……彼やそ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!とても人間味があると思える作品。
クリスタがボロクソに言われているが自分のいる世界で生きていくために現実的な具体策を出して、解決しようとしているんじゃないか。
なによりもそれを支持しているのはその世界に生きている女王の発言からクリスタの正常性は裏付けされている。
しゃしゃり出てきて話をややこしくしているのではない。
主人公が好きだからこそ、その世界で主人公と生きるために出てきているんじゃないか。
(真奈と遥人の心理描写と会話を描けばクリスタや他のキャラの影が薄くなるため出てくるのはまた仕方ない)
人それぞれに生きてきた中での経験で色々な正義がある。
その正義のすれ違いが俺たちのいきる世界でも諍いをうむ。
それがこの物語…続きを読む