分子ロボティクス チルドレン〜試験管の中の友情

Bonds of friendship began from in" vitro"

「ピコーン! ピコーン!」

「あれ?

ここは何処だ?

病院?」

ナブラの周りの視界は、まるでシャワールームの磨りガラスの先を視ようとするかのようにそのほとんどがボヤけていて、身の周りの大ざっぱな状況を把握することすらままならない。

しかし、その問題はその後特別何もしなくても解決することができた。

ナブラは何気なく耳を澄ませる。

すると……、病院で耳にする心拍を測る装置から聴こえるような電子音が微かに聴こえ、そしてその音はまるで、恐怖心を煽るかのようにどんどん大きくなってナブラに襲いかかってきた。


自分が今いる場所は、どうやら病院か研究室らしい。


「それにしても、どうして僕は"研究室"って思ったんだろう?

お母さんが研究室で働いているからだっけ?

いいや違うな、確かラプラシアンが言ってたっけ。


僕とラプラシアンとデルタ姉ちゃんに共通する秘密があるって……。


………

…………

……………


そして、それには確か、そのオパーツには太古の人類が生み出した設計図が書かれているはずって……。



確か、ええ〜と、


「分子ベイビー計画じゃないの?」


「そう、それ!

って、君、君は……誰??」








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