サイコロの真相

謎の少女からの置き手紙

話はハルキが意識を取り戻してすぐのタイミングまで遡る。


「あれ?

ポーチの中身がかさばってるな」


蓮姫はポーチの中身に違和感を感じた。


「何だこれは?

手紙か?」



「何だ……と!?」


「ちょっと急に立ち上がってどしたし、

カムっち?」


「今、大事な手紙読んでみるからちょっと静かにしてくれ」

蓮姫はそう言ってハルキの言葉を遮ると、手紙の中身を読み始めた。



自称女さんへ

『私が蓮姫あなたのところに来た理由、

まだ説明していなかったわね。

だから今、こうして蓮姫あなたに手紙を書いたの。


一度しか説明しないから心して聞いてちょうだい。

蓮姫あなたが使ったサイコロの影響で、

時代間に時空の断絶が観測されたの。

そして、その時空の断絶は宇宙規模で未来に重大な影響を及ぼすものよ。

だから、その事態の深刻さをあなたに説明して、解決方法を教える為に私は蓮姫あなたに会いにいったのよ。』



「にゃ、にゃ、にゃ、にゃんだってー???」

蓮姫とハルキははたからオーバーリアクションって言われそうな程、猫目で大げさに驚いた。

・・・

手紙を読むにゃす姫の姿はまるで考える人の彫刻。

・・・・・・

「あれあれ~?

にゃすっちの猫目泳いできたぞ~!

大丈夫にゃいじょうぶか~?」

・・・・・・・・・・・・

「にゃ、にゃるほどー!!!」

にゃす姫は何かを閃いたように手をポンと鳴らすと

スクっと立ち上がった。


「お~!にゃすっち~♪」


「わからん(汗)」byにゃすっち


「あにゃにゃ⤵︎、にゃす姫っちー!!」激怒プンプン丸♪

w

※猫のしっこカエルの屁(架空)


「にゃあ、ハルキ?」


「にゃあに、カムッち?」


「奴がこの文章でにゃんのこと言ってるのかハルキはわかっにゃか?」


「ん~、さ~?

サイコロ?ジクウのダンゼツ?

にゃにが言いたいにゃかにゃ~?」


「ジクウのダンゼツって

それ、ウマいにゃか?」


「う~ん、

あたしにもにゃんなのかわかんにゃいけどね~、

頭にサイコロって付いてるから

ステーキみたいな物にゃんじゃないかにゃ~?」


「サイコロステーキって事か!!

私やハルキがにゃんで未来の料理の名前にゃまえを知っているか?

にゃんで途中から猫体化にゃんたいかして話にゃしているか?の疑問は置いといて、

確かに美味しそうだにゃ~♪」


「ホントにゃしね~♪」


「ハルキ?もっと先も読むぞ」


「うんうん、カムっち続けて」




緊張感というものが無く、

食うことしか頭にない頭空っぽさんへ

「ムカっ!」


「カムっち、まあまあ~w」


食うことしか頭にない頭空っぽさんへ


『以下は前半は箇条書きにするわ。

◆一劫年のサイコロの力◆

◇着いた時代の擬人化

◇ 過去改変

元の世界と次の世界の間の時間の流れを切り取り、一瞬で無かったことにする。

そうして、次に向かう時代へ一瞬で再構成する。

◆一劫年のサイコロのルール◆

一度でもサイコロを使ってしまった者には

全ての時代を自然に還しゴールするまで

2つの呪いにかかる。

◇老化の進行が止まる。

◇自殺や他殺により死ぬと

強制的に記憶がリセットされ

一周目のスゴロクスタートの瞬間に戻される。

◆不老不死の薬の力◆

◇飲んだ薬の量に応じて自分だけが過去に戻される。

◇緩歩動物クマムシの様に

各時代のあらゆる特殊環境下にも対応できるようになる。


蓮姫あなたが生まれた元通りの時代に帰る方法は2通りあるらしいわ。

一つは私も知らない方法。

そしてもう一つは、途方もなく蓮姫あなた自身に過酷な方法らしいの。



蓮姫あなたが消滅させてしまったアキア達古細菌達の……』


「ちょ、ちょっと待て!!」

蓮姫は手紙を読むのをまた中断した。


「ここ、確かに消滅・・させた……って書いてあるけどさ、

きっと何かの間違いだよ、ね?カムっち?」


「わ、私が消滅させただと……?」



※今話のエピソードは全年齢版バージョンです。別タイトル

【憮然野郎 本編作品(全年齢版)の男性向け編集バージョン】の中に、

上品とは言えないようなネタも含めたバージョンの代替エピソードを収録しています。

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