不思議な夢

(☆→)P35 別人格の謎

◇………◇


◇ねえ、………?◇


(声?)


「大丈夫? カムっち?」


(誰か私を呼んでるのか?)


「ねえ? ねえ?」


「はっ!!」

蓮姫は慌てて目を覚ました。


「ここはどこだ?」

「華じゃないか?

生きていたのか?」


「華?

誰よ……それ?

それに、

なに寝ぼけたこと言ってんのさ~!

【生きていたのか?】

なんて物騒な事言わないでよー!

人を散々心配させておいて、

あたしもいい加減

怒だよー! もー!

ぷんぷん!」


「あ~、悪い。

ハルキだったのか……」


「カムっちなんだか顔色悪そうだけど

大丈夫?」


「大丈夫だ。

悪い夢を見ていただけだ」


「へ~、

怖いもの知らずなカムっちでも

怖い夢にうなされたりするんだー!!」


「誰が怖いもの知らずだ!

それにそんな嬉しそうに言うな!」


「テヘヘ」


「なあ、ハルキ?

ところでここはどこだ?」


「あ、カムっちは覚えていないんだね?

どこまで覚えてるし?」


「お前と一緒にtirikっていう天井世界に向かっていたところまでだな」


「そうなんだ~。

ちなみにさ、ここはもうtirikだし。

カムっちが水面に顔を出してから今まで

急に別人のように性格が変わっていたから

心配しちゃったし~!

でも、カムっちの性格も戻ったし、

もう安心だし~!」


「ハルキ!?」


「なにかな~?

カムっち?」


「私の性格が変わっていたっていうのはどういうことだ?」


「えーとね~……」

ハルキは蓮姫にその時の様子を語りだした。

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